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「路地の声 父の声~中上健次を探して~」と題して、今年生誕70年を迎えた作家・中上健次氏の長女中上紀(なかがみのり)さんが父の故郷を尋ねるドキュメンりーが放送されます。
父の故郷を尋ねるといっても、それは父・中上健次の生きた証を探るためでは無く、今もなお読み続けられている中上健次の「日輪の翼」のモデルになったであろう老婆たちとの対談テープが見つかり、その老婆たちへの聞き取りです。
聞き取りテープ
出典:http://www4.nhk.or.jp/etv21c/

中上健次氏は被差別部落の出身で、部落のことを「路地」と表現していたのです。
ここでは、中上健次氏のプロフィールや、代表作の「日輪の翼」について、また長女の中上紀についてもまとめてみました。
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中上健次プロフィールと経歴

没後24年の中上健次氏
出典:http://www4.nhk.or.jp/etv21c/

名前が出生時、と結婚前、結婚後で、名前を3回変えています。

  1. 木下 健次(きのした けんじ、出生時)
  2. 中上 健次(なかうえ けんじ、認知後)
  3. 中上 健次(なかがみ けんじ、本名)

・1946年8月2日 - 1992年8月12日
・和歌山県新宮市生まれ。
・和歌山県立新宮高等学校卒業
・家族:妻は作家の紀和鏡、長女は作家の中上紀、次女は陶芸家で作家の中上菜穂
被差別部落の出身だった中上健次氏は、羽田空港などで肉体労働に従事したのち、執筆に専念。
初期の頃は、大江健三郎や石原慎太郎といった、当時の新進作家から文体的な影響を受けています。
後に、知り合った年長の友人・柄谷行人から薦められたウィリアム・フォークナーの影響を受け、先鋭的かつ土俗的な方法論を確立し、紀州熊野を舞台にした数々の小説を描いています。
ひとつの血族と「路地(被差別部落)」のなかの共同体を中心にした「紀州サーガ」とよばれる独特の土着的な作品世界を作り上げました。
*1976年(昭和51年)に岬 (文春文庫 な 4-1)で第74回芥川賞を受賞。
戦後生まれで、初の芥川賞作家となりました。
*1992年、腎臓癌の悪化により46歳の若さで死去なさっています。
こんかいのドキュメンタリーでは「日輪の翼」という小説が問上げられます。

「日輪の翼」について

この書籍の内容は、路地を出ざるをえなくなった青年と老婆たちは、トレーラー車で流離の旅に出ることになり、熊野、伊勢、一宮、恐山、そして皇居へ、追われゆく聖地巡礼のロードノベルです。
アマゾンのレビューによると、単純に楽しめる内容でもあるようでレビュー表はどれもこうひょうかなものばかりです。
レビューを一部抜粋すてご紹介します。
路地を出ざるをえなくなった青年と老婆たちは、トレーラー車で流離の旅に出ることになる。熊野、伊勢、一宮、恐山、そして皇居へ、追われゆく聖地巡礼のロードノベル。

・中上健次の作品の中でも、群を抜いておもしろい。
大型の冷凍トラックに7人の老婆を乗せて、2人の若者が日本国土をひた走る。物語として起承転結があるでなく、渦中の人間、そしてそれを取り巻く人間の口にする言葉、心の言葉、動き、視線が緻密に書き上げられている。
始まりも終わりも見事なまでにこざっぱりとしているのに、それなのに、ひどく濃い作品。
文体としては村上龍に近いかも。(ちょっとした「絡み」があるあたり)
登場人物のうちの誰の視点にも重点をおいていないし、通常の小説には描かれているはずの人間の心理、動向の原因など、そういったものは、ほぼ皆無に近いほど、書かれていない。
それなのに、ちゃんと物語になっていて、読んでいる間中胸が熱いような、痛いような、切ないような……。
おばあちゃん子の人ならまず間違いなく泣いてしまうでしょうね。
・「路地」を追ん出された老婆七人、若者数人が、冷凍トラックを盗み、荷台に老婆を乗せて、霊場巡りの旅に出る。 これは無類に面白いぞ。
~中略~
しかし甘ったるい同情も、同感も、ここにはなくて、ただ、死ぬまで生きている何人かの「オバ」と、捕まるまで走っているツヨシがいるだけ。恐らく「路地」がそうであるように、人数分の「生活」があるだけ。「生と死」があるだけです。
本当に、面白い。 そして、少し哀しい。
出典:アマゾンレビュー

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中上紀プロフィール

・名前:中上 紀(なかがみ のり
・生年月日;1971年1月29日
・生まれ:中上健次・紀和鏡夫妻の子として東京に生まれる。
・学歴:ワイ大学芸術学部卒、東洋美術を学ぶ。
*高校、大学時代の10年間をカリフォルニアとハワイで過ごす。
*アジア各地を旅行し、1999年、ビルマ紀行を上梓。
*「彼女のプレンカ」ですばる文学賞受賞、以後、作家、紀行文作家として活躍なさっています。

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