酒井里奈さん開発の無農薬のお米から作った自然派製品：夢の扉

17:54

KYOKO

番組内容

日本人の食生活とは切り離せない、「コメ」。
しかし今、国の減反政策により、3分の1以上の水田で主食用のコメを作ることができない。
「俺たちはコメを作りたい！」ー岩手県の農家からも悲痛な叫びが。
そんな農家の窮地を救ったのが発酵技術の専門家であり、ファーメンステーション社長の酒井里奈さん（42歳）。
東京農大の研究員だった酒井さんは、非主食用米＝「食べられないコメ」から、純度99％のバイオエタノールをつくる技術を開発。
そのエタノールを燃料にするには製造コストが高いため、新たに化粧品や石けんなど“体に優しい”製品を次々と生み出します。
無農薬のコメ由来だから付加価値も高い。
これで農家がコメ作りを続けられると！思った矢先に、酒井里奈さんは究極の選択を迫られることに。
『自分がやらないで、誰がやる』　誰もが“無謀”と考える決断をした酒井里奈さん。
その先に見据えるのは、“廃棄物ゼロ”の地域循環システムの構築でした。

酒井里奈（さかいりな42歳）さんの会社

ファーメンステーションは、発酵技術を中心としたバイオマス事業と、商品開発やデザインコンサルなどを行うクリエイティブ事業の2つの分野で事業を展開している会社です。
バイオマス事業では、「発酵技術」を生かし、農業、商業、畜産など多岐にわたる地域に根ざした循環プロジェクトの展開、小スケールで自立可能なシステムを開発。
クリエイティブ事業では、自社商品でのブランディングから商品開発のノウハウを活かし、国内外の地域活性につながる商品やブランド開発に関わる製作サポート。
会社名：株式会社ファーメンステーション
本社所在地：東京都港区
奥州ラボ所在地：〒029-4204 岩手県奥州市前沢区本杉141-1
電話：0197-47-5917
代表者：渡辺（酒井）里奈
設立：2009年7月7日

地域循環システムの構築

まず、オーガニックとは、農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・自然のものを利用する農林水産業や加工方法のこと。
化学薬品を使用しないことでお肌など、人の健康に良いのはもちろん、自然環境にとってもメリットが多いと言われています。
エタノールを作る行程で発生する蒸留残さ（米もろみ粕）が鶏などの飼料となり、再びお米を耕す肥料となって循環します。

お米で出来たエタノール

お米を発酵、蒸留して作りほのかにお米の香りがする、まろやかなエタノール。
丁寧に時間をかけて製造する昔ながらの方法で、丁寧に発酵、蒸留しているそうです。
お米は全て岩手産の物を使用。国産、生産者、製造過程が全て明確で、安心・安全です。
このエタノールは、手作りコスメの原材料として
手作りコスメ、ルームスプレーなどのアロマの原材料としても使用出来ます。
優しい香りのエタノールなので精油との相性も良く、アロマ関係者の間でもよく使用されているそうです。
コメッシュ　お米で出来た消臭スプレー

ファーメンステーションオンラインショップより出典
100%天然由来成分で、全て国産の物を使用しています。
米農家さんが減農薬、無化学肥料で生産したお米を酵母の力で発酵させ、
全て手作業で発酵させたもろみを丁寧に蒸留し、ゆっくりと時間をかけて抽出したエタノール使用。
こうして出来た天然のエタノールにバクテリアを配合することで、消臭、脱臭、水質浄化効果を持ち、化粧品原料（洗顔石けん）等としても利用されているのだそうです。
天然のバクテリアなので、環境にもやさしいというのが特徴です。
石油化学成分は一切使用していないので、
肌に触れる衣類や狭い空間でのご使用に最適です。
奥州サボン

ファーメンステーションオンラインショップより出典
原料は、こちらもお米、麹、酵母、水のみというシンプルさ。
これを蒸留し、発酵釜に残った「米もろみ粕」を原料とした石けんで発酵を専門とする贅沢石けん。
日本が誇る伝統的な発酵の力でお米の良さを最大限に引き出した、お肌にやさしいスキンケアソープです。
無香料、無着色で60日間かけて熟成し製造。
時間をかけて原料をなじませるので、肌への負担が少なく、保湿成分がしっかり石けんに残ります。
米ぬか、麹、酵母のトリプル効果をも期待できます。
他にも気になる商品が沢山あります。
遠方の方も手に入れやすいように。直営店のほか、オンラインショップも充実。
オンラインショップでは。ギフトセットや、プレゼント用にラッピングも可能です。