むのたけじさんの「たいまつ」や名言と金八先生との関係について

むのたけじさんは100歳を超えてもなお、現役のジャーナリストとしてご活躍だった方ですが、つい先日(2016年8月21日)享年101歳で老衰のためにお亡くなりになっていらっしゃいます。

むのたけじさんは、戦前から日本社会を取材し続け、「戦争絶滅」を説いて、膨大な記事と発言を残してきた伝説のジャーナリスト。

むのたけじ100歳のジャーナリストからきみへ「生きる」

95歳を過ぎた頃から、特に年少者や若者への関心があふれだしたそうです。

「今の若者たちと話していると、新しいタイプの日本人が出てきたと感じる。絶望の中に必ず希望はある。戦争のない世の中を見るまでは死ねない」

とおっしゃるほどの元気さは、きっと若者との交流があったからかもしれませんね。

ここでは、そんなむのたけじさんについて、長い間、地方の新聞に執筆されていた「たいまつ」やそのなかにある名言、また金八先生との関係についても調べてみました。

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むのたいじさんと金八先生との関係について

むのたけじさんに関して調べようとするとなぜか、「金八先生」という単語が沢山出てきます。

どういう接点なのか調べてみると、ドラマの金八先生のなかで、むのたけじさんの詩が使われたそうなのです。

そして、その詩がおさめられているのが、むのたけじさんの刺繍「たいまつ」です。

「詩集」には沢山の言葉が詰まっているので「第◯章~」みたいなところまでは調べきれなかったのですが、その詩というのがこちらです。

北風の音に春の足音の近付きを聞き分ける
そんな耳を持ちたい
美女の舞踊に骸骨の動きを見定める
そんな目を持ちたい
我を失うほどの窮境におかれても
「はい」と「いいえ」は決して間違えて発音しない
そんな口を持ちたい
むのたけじ 詩集 たいまつ より

 

われを失うほどの窮地に立たされたとき、ちゃんと「はい」と「いいえ」がいえるのだろうか?と思ってしまいました。

特に私たち日本人は、自己主張することよりも、周りに合わせて、場の雰囲気を壊さないことが美徳とされて、そう育てられてきています。

でも、うそをつく自分を嫌いになってしまわないためにも、自分のずるさを良しとしないためにも、「YES」と「NO」はすごく大切なんだと思いました。

また、「長いものに巻かれろ」的に、巻かれておいたほうが楽なこともたくさんあります。

でもこれが、自分自身を見失ったり、争いや戦争に発展していくことをむのさんはご存知なのでしょうね。

このむのたけじさんの「たいまつ」についての詳しい説明は下の方で。

むのたけじさんのプロフィール

引用:http://www4.nhk.or.jp/

  • 本名:武野 武治(1915年1月2日 – 2016年8月21日)
  • 生年月日:1915年1月2日
  • 出身:秋田県仙北郡六郷町
  • 死没: 2016年8月21日(満101歳没)
  • 出身:埼玉県さいたま市
  • 出身校: 東京外国語大学 (旧東京外国語学校)
  • 職業:ジャーナリスト
  • 著名な実績 新聞「たいまつ」主宰

下記の画像は、小さくて見えにくいと思いますが、むのたけじさんが、関口宏さんの番組にゲスト出演なさったときのものです。

100歳を超えているとは到底思えない元気なお姿です。

引用:http://www.bs-tbs.co.jp/

むのたけじさんは、戦時中に大本営発表のウソを書いた」責任をとって敗戦と同時に朝日新聞を辞職なさいます。

この『大本営発表(だいほんえいはっぴょう)』とは、太平洋戦争(大東亜戦争)において日本の大本営が行った戦況などに関する公式発表のことで、当初はおおよそ現実に即した発表を行っていたのですが、ミッドウェー海戦の頃から海軍による損害矮小化・戦果過大化の発表が目立ちはじめ、勝敗が正反対の発表すら恒常的に行っていたようです。

ことから、現在では「内容を全く信用できない虚飾的な公式発表」の代名詞にもなっているようです。

その虚飾的な公式発表の代表的なものが、1944年10月の台湾沖航空戦の公式発表です。

19日18時に海軍部は「我方の収めたる戦果綜合次の如し」として「轟撃沈 = 航空母艦11隻、戦艦2隻、巡洋艦3隻、巡洋艦もしくは駆逐艦1隻。撃破 = 航空母艦8隻、戦艦2隻、巡洋艦4隻、巡洋艦もしくは駆逐艦1隻、艦種不詳13隻。撃墜112機」と発表。
実際の戦果はごく僅かで「重巡洋艦1隻大破、軽巡洋艦1隻大破、航空母艦1隻小破。飛行機89機喪失」のみで撃沈艦艇は皆無。
「我方の損害」として「飛行機未帰還312機」としているが、実際は「651機以上」を喪失。

日本がどんどん負けのスパイラルにはいていた時期で、現代の情報操作は巧妙で、うそ偽りとわかりにくいものですが、この当時はあからさまだったようです。

この「ウソを書いた責任」で朝日新聞を辞職なさっているのです。

朝日新聞退社後は、故郷の秋田で地方紙「たいまつ」を30年にわたって発行されています。

 

むのたけじさんの「たいまつ」について

むのたけじさんが秋田新聞に執筆されていた、短辺のエッセイや詩が「詩集たいまつ」という題名で書籍になっています。

この「たいまつ」は生き方の指標になると、評価の高い本で、分厚く全集になったものの他、分冊ものなど、いろんな形で出版されています。

詞集 たいまつ

詞集 たいまつ〈1〉 (評論社の新書 (114))

たいまつ―詞集 (2) (評論社の新書 (115))

「たいまつ」のアマゾンレビュー

アマゾンのレビューによると、この「たいまつ」という詩集は短辺でつづられた生き方の指標のようなもののようです。

ご自分に正直に生きたむのたけじさんのメッセージは、やもするとずるがしこく生きたほうが得をするような現代において、自分に正直に生きることを思い出させてくれるのかもしれません。

より跳躍したければ、その準備と助走が必要になる。
その上で失敗を重ねる。
しかし、それで成功したとうぬぼれていては、それが最大の失敗である。
愛されたいと願うのであれば、自分を大事にできる人間でなければならない。
読みたいと思う本があれば、自分で見つけなければならない。
憎しみや恨みといった感情
誰のためにも何のためにもならない
別にそんなことが描かれていたわけじゃありません。
ただ、こんなふうに難しい言葉ではなく、誰にでも理解できるように、優しく描かれた詩集です。
現代のスピードに、少し疲れた時などに、ふと好きなページを開き読んでみる。
私は政治家でも権力者でもない、ましてや医者でも天使でもない
ただ、ギターを弾いて唄う人間である
間違うことなど、しょっちゅうで、あちこち頭をぶつけながら風通しを良くして、これからも残された時間を有意義に暮らしたいと思うのだ。
だからこそ
生きることは学ぶことなのである

むのたけじさんの名言について

むのたけじさんの名言はたくさんあるのですが、その中から私が特に気になったものを3つほどピックアップしてみました。

  1. 眠るなら目をつぶりなさい。考えるなら目を開けなさい。目をつぶって考える中身は大概くだらない。決断に向かって思考するとき、目は必ず見開かれて輝いている。
  2. 二度絶望することはない。二度は絶望できない。二度絶望したと思っている者は、一度も絶望していない。
  3. 始めに終わりがある。抵抗するなら最初に抵抗せよ。歓喜するなら最後に歓喜せよ。途中で泣くな、途中で笑うな。

私が一番ドッキリしたのは、1番の「目をつぶって考える中身は大概くだらない」という箇所。

確かに、目をつぶって考える中身は机上の空論。

「ああなればいいな」、「こうなればいいな」と自分の都合のよい解釈で満足してしまいます。

だけど、しっかりとした決断をする場合は、見たくないものを見て、現実をしっかりと把握してから出ないと決めることってできませんからね。

99歳一日一言 (岩波新書)

まとめ

ここでは、むのたけじさんについて「たいまつ」やそのなかにある名言、また金八先生との関係についても調べてみました。

最後まで、自分に正直で、好きなことを仕事にして、世の中のためにメッセージを発信していかれたむのたけじさんの生き様って、素敵でとって美しいです。

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