チョウセンアサガオの種は食べたらどうなる?症状や毒性は?

日常

兵庫県の姫路市の居酒屋で、当時の店長がアルバイトの大学生の勤務態度に不満があったとして、まかない料理に毒性の強いチョウセンアサガオの種を混入させたとして逮捕されています。

 姫路署によると、男は11月9日午後10時半ごろ、アルバイトの男子大学生(20)にまかないとして出した丼料理に、少量のチョウセンアサガオの種を混ぜて食べさせた疑いがある。
大学生は翌10日、意識がもうろうとなって救急搬送され、約1週間入院。同日、店のオーナーが大学生の入院について男に尋ねたところ、男が種を混ぜたと打ち明けたため、オーナーが同署に相談したという。
出典:http://news.livedoor.com/article/detail/12359838/

アアサガオの種といえば、当時中学1年生だった少女を誘拐し、2年にわたり監禁した罪などに問われている寺内樺風(かぶ)被告もアサガオで洗脳していたことが初公判の時に知られたばかりです。

今回逮捕された居酒屋のもと店長は、チョウセンアサガオについては本で知って、種はインターネットのサイトで購入したというから、寺内樺風(かぶ)被告の事件を参考にしたわけではなさそうです。

アルバイトの大学生は、意識がモウロウとして1周間も入院したとのことなので、かなり強い毒性や厳格相乗を伴ったものだと推測されます。

ここではそのチョウセンアサガオについて、食べたらどうなるのかを調べてみました。

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チョウセンアサガオとは?

チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔、学名:Datura metel)は、ナス科の植物で、『ダチュラ』の名で広く知られています。

他には、マンダラゲ(曼陀羅華)やキチガイナスビ(気違い茄子)の異名もあります。
原産地は南アジアで、名前の「チョウセン」は、朝鮮半島原産という意味ではありません。

日本へは、江戸時代(1684年)に薬用植物としてもたらされ、現在は本州以南で帰化・野生化したものが見らます。

食べたらどうなる?

経口後30分程度で口渇が発現し、体のふらつき、幻覚、妄想、悪寒など覚醒剤と似た症状が現れます。
具体的には以下のとおりです。

  • 妄幻聴
  • 幻覚
  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • 意識喪失
  • 排尿困難
  • 呼吸停止
  • 興奮
  • 錯乱
  • 炎症
  • 悪夢

チョウセンアサガオを食べることによって死に至ることはありませんが、死に直結することはありとても危険です。

これは、トロパンアルカロイドという成分の中の

  • ヒオスチアミン Hyoscyamine
  • スコポラミン Scopolamine などの特定成分の作用です。

アルカロイドという成分は意外に多くの植物成分の中に含まれています。

アルカロイドとは「アルカリのようなもの」と言う意味で、合うかロイドには沢山の種類があり、カフェインなどもアルカロイドのグループに属しています。

毒気が強いだけの成分ではありません。

本来アルカロイドは、毒にも薬にもなるという、植物ならではの成分なので、おくすり成分としても利用されているものもあります。

毒性は?

チョウセンアサガオの種の毒性は他の幻覚薬物とは比較にならないほど強く、薬物中毒者ですら手を出さないレベルであると言われています。

中毒事例

・家の畑から引き抜いた植物の根を使って調理したきんぴらを食べた人(2名)が、約30分後にめまい、沈鬱となり、以後瞳孔拡大・頻脈・幻視等の症状を呈して入院。ゴボウと「チョウセンアサガオの根」を間違えて採取・調理し食べていた。
・1家族3名がチョウセンアサガオを誤食し、意識障害・幻覚などの症状を訴える。チョウセンアサガオの開花前のつぼみをオクラと間違え、かき揚にして食べていた。
・家庭菜園でチョウセンアサガオを台木としてナスを接ぎ木し、実ったナスを加熱調理し喫食したところ意識混濁などの中毒症状を発症した。
出典:https://ja.m.wikipedia.org/

薬用植物としてのチョウセンアサガオの種について

日本にチョウセンアサガオが入ってきたのは当初、薬用植物としてでした。

チョウセンアサガオの薬効は、古くから知られており、中国明代の医学書「本草綱目(ほんぞうもうもく)」にも、患部を切開する際に、熱酒に混ぜて服用させれば苦痛を感じないとの記述があり、鎮痙薬として使用されていました。

また、世界初の全身麻酔手術に成功した江戸時代の医学者・華岡青洲(かおかせいしゅう)は、このチョウセンアサガオの種を主成分として生成した麻酔薬「通仙散」を使用していました。

このことから日本麻酔科学会のシンボルマークにチョウセンアサガオの花が採用されているんだそうです。

手術の全身麻酔と同じくらい、意識を喪失させ、痛みも感じなくするほど、強い作用をもつということになりますね。

薬用植物でもあり、その分毒性も著しく強いために、付けられたのが「キチガイナスビ」という別名です。

近年ではオウム真理教が「ダツラの技法」と称して信者を洗脳、自白させるための薬物原料にチョウセンアサガオの種を用いたこともしられており、園芸名の「ダチュラ」にもマイナスイメージが付いてしまったために、最近では『エンジェルズ・トランペット』という名前で園芸店では販売されていることが多いようです。

まとめと感想

今回逮捕された本居酒屋店長は、これほど強い毒性を持ったものだと知って、まかない食にチョウセンアサガオの種を混入させたとすれば、罪はかなり重いものになるのではないかと思われます。

完全に、いたずらレベルとか、ちょっと困らせよう、というレベルではなく、混入量を間違えると、命を脅かす程の成分を含んでいるのです。

幸い、大学生の体調は回復しているとのことですが、今後外食ができなくなるなどのPDSD(トラウマ)などが現れないと良いですが、と変な心配をしていまします。

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