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「東北食べる通信」の編集長・高橋博之さんが10月29日のクロスロードにご出演なさいます。
「東北食べる通信」は、食べ物付き情報誌で、毎月1回、生産者を取材した「食」の情報誌と、生産者が作った食材をセットにしたものが読者に送くられてきます。
その代表であり編集長を務めるのが、NPO法人東北開墾の代表でもある高橋博之さんです。
高橋博之
出典:http://tv.yahoo.co.jp/program/22273907/

きっかけは、東日本大震で、疲弊した第一次産業の現状を知ったことでした。
*第一次産業とは、自然の恩恵を利用した産業で、農林業、漁業、鉱業など、主に土地が中心の産業です。
ちなみに、
*第二次産業とは、第一次産業で生産した原材料を加工する産業で、麦から小麦粉やパンを作ったり、木材から家を作ったり、魚からかまぼこを作ったり、鉄鉱石から銑鉄を作ったり、鉄から自動車を作ったりすることで、主に機械が中心の産業です。
*第三次産業とは、第一次にも第二次にも入らない産業で、小売業や運送業や飲食・宿泊や教育・介護・医療など「形に残らない」ものを扱う産業のことで、主に人が中心の産業です。
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食べる通信申込方法は?

高橋さんが編集長を務める「食べる通信」申込みは⇒ 『食べる通信』

疲弊した第一次産業の現状とは?

生産現場が高齢化・過疎の問題

食べ物を作っている農村や漁村という生産現場は、高齢化と過疎化でとても疲弊していました。
それとは裏腹に、生産者たちの世界に触れてみると、自然に働きかけながら命の糧を育てている人たちの生きざまの価値、そして尊さは、高橋博之さんの中にある生命が喜んでいることがわかるほど魅了するものだったそうです。

大量生産と大量消費

大量生産したモノを消費する現代において、今は、食べものもモノとして左から右に流されています。
消費者は値札を見て食べものの価値を計り、大量に安く生産する「効率性」が、家電製品同様に食べものづくりの世界にも求められるようになってしまいました。
本来、命(自然)とは人間の計算通りにはいかなくて、非効率から逃れられないもののはずなのに、です。
その結果、自然の恩恵を利用した農林水産業などの一次産業は、買い叩かれ、値段が下がるから大量に生産する他なく、効率性を追求する過程で手間ひまを省くしかなかったのです。
高橋さんは、こうした生産者と消費者の不健全なサイクルから脱するためには、両者が直接つながることで消費社会を乗り越えていくことが必要だと感じました。
こうやって出来上がったのが、「東北食べる通信」です。
ただ最初からうまく行ったわけではありませんでした。

高橋博之さんのプロフィールと経歴

プロフィールと経歴

1979年、岩手県花巻市で生まれ育った高橋さんは、田舎の未来に希望を感じられず、18歳で上京、大学に進学。
東京の暮らしを楽しんでいましたが、やがて、つくられた社会や暮らしを受動的に生きるライフスタイルに飽きている自分に気がつきます、
自分の居場所はここではない、と直感した高橋さんは、30歳で帰郷。
ここで、疲弊している第一次産業を目の当たりにしたのです。
社会や暮らしを主体的につくる側にまわりたいと、2006年岩手県議会議員補欠選挙に無所属で立候補し、初当選。
翌年の選挙では2期連続のトップ当選。政党や企業、団体の支援を一切受けず、お金をかけない草の根ボランティア選挙で鉄板組織の壁に風穴を開けました。
2011年夏、岩手県知事選に出馬し、「これからは農山漁村にこそ希望の種をまいていかなければならない」と訴えるも次点で落選。
この選挙では。沿岸部の被災地270キロを徒歩で遊説する前代未聞の選挙戦をくりひろげたのでした。
その後、2013年、後援会を解散。
口で言っていたことを、今度は実際に手と足を動かしてやってみようという思いから、政治から一次産業へ転身し、NPO法人東北開墾を立ち上げ、食べもの付き情報誌「東北食べる通信」編集長に就任。
・2014年:一般社団法人「日本食べる通信リーグ」を創設。
・2014年度グッドデザイン金賞受賞。
・2016年、日本サービス大賞(地方創生大臣賞)受賞。
・2016年夏、「一次産業を情報産業に変える」をコンセプトに、農家や漁師から直接、旬の食材を購入できるスマホアプリ「ポケットマルシェ」サービス開始。

著書

これは、食べ物通信を始めた経緯や高橋さんの考えが記された本です。
この本がきっかけで、史上初の食べもの付き月刊情報誌「食べる通信」は、いまや東北にとどまらず、全国11もの団体が刊行しているそうです。
⇒ だから、ぼくは農家をスターにする 「食べる通信」の挑戦
border="0" />また今年出版された新しい本がこちら。

都市と地方をかきまぜる~「食べる通信」の奇跡~ (光文社新書)

この、「都市と地方をかきまぜる」は、まだ出版なさって間もないのですが、上記の だから、ぼくは農家をスターにする 「食べる通信」の挑戦 と同様、アマゾンレビューでの評価はとっても高いものばかりです。
その中から参考になりそうなものを幾つかピックアップします。

●著者は、岩手県議会議員から県知事選に出馬し落選して、現在は「東北食べる通信」の編集長となっている方です。
著者の着眼の鋭いところは、「都市が栄え、地方は衰退」というありきたりな図式にとらわれることなく、「都市住民も、自然との接点を失い、活力が低下している」ということを見抜いた点。都市の住民に「食べる通信」(情報誌に農漁業生産物をセットした通信)の購読者になってもらうことで、地方の農業者と都会住人との交流を生み出しています。
本書は、タイトルのとおり、「都市と地方をかきまぜる」活動に至った著者の人生や考え方を前半部分で紹介し、後半部分では、「食べる通信」で実際にどんな交流が生まれたか、都市住民にどのような意識変革が起きたかを記述しています。
著者の熱意が伝わってくるような本であり、私は一定興味深く読ませていただきました。
難を言えば、著者の熱意のあまりか何度も何度も同じような話が繰り返されて辟易する本ですが、著者のアイデアや考え方は一読に値すると思います。
難しいことは何も書いていない本なので、読んでみてもいい本かもしれません。
●食に対してここまで考えつくした本があったでしょうか。
食と命、田舎からの都会、都会がない方の田舎、消費者と生産者、そして新たな「消費者」としてのカタチ。
3.11以降私たちは何かが変わってきています。その何かを放っておくか、「それはつまりこういうことではないか」と考えるか。
何とかなる世の中から、本当にこのままでいいのかと考える時代にシフトしてきていると思います。
考えるきっかけになるのがこの本。
「あったらいいな」ではなく、「無くてはならない」であることは間違いありません。
一人でも多くの方に読んでもらいたい本ですね。
●人の勧めにより電子書籍版を購入。
エッセイ形式でまとまっているので、サクサク読める。エッセイ形式ではあるが、随所に気づきがあり所々感銘を受けた。自然と人間の関わりかたを変えると未来は少し明るくなるかもしれないと気づかせてくれる良書。

「都会人に欠けている“共感力”とは」

この動画は、高橋裕之さんがお米の暴落を例に上げて、生産者と消費者との関係について、語っておられるものです。
このセミナー内容は、生産者と消費者を超えた、私達の身近な人との人間関係にたとえることもできます。
18分とちょっと長めですが、冒頭、津軽三味線で始まりますから、お時間があれば是非どうぞ。


高橋裕之さんのオフィシャルサイトは ⇒ 『食べる通信』

まとめと感想

このセミナーで高橋さんがおっしゃっているように、最近の産直野菜は生産者の写真やプロフィールが添付されているものも多いです。
そのお野菜を買うときには、皮だって無駄にできなしし、掘り上げた時に傷がついてしまった人参や大根の傷でさえ、愛おしく感じてしまいます。
ためを巻いてから収穫するまでに、手間と時間をかけてもらったお野菜や、命がけの荒海で釣り上げられたであろう魚達はとっても、私達の体と心をとても元気にしてくれます。
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