スピカって言う星をご存知ですか?
2月15日から16日の明け方にかけて、月と木星とスピカが大接近して夜の空を彩りました。
月のすぐ右下に明るく輝くのが木星で、そのさらに右下の星がおとめ座のスピカです。

20170215スピカ
出典:http://www.astroarts.co.jp/

ここでは、2017年2月15日から16日に、月と木星にだいせっきんしたスピカについて、神話を交えまとめてみました。
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スピカとは

スピカとはおとめ座α星で、3つあるおとめ座の中で最も明るく青白く光る星で、日本名は「真珠星」
スピカ(Spica)という名前の由来は、ラテン語で穀物の穂の意味で、おとめ座の星座の絵では、女神が片手に持った麦の穂先として描かれています。
スピカ
原義は、穂先のように尖ったものと言う意味のスパイク(Spike)と同じ。
おとめ座は黄道十二星座の一つなので、星占いの世界でも、夏生まれの星座そしてよくしられていますね。

ギリシャ神話の中のスピカ

星座のモデルとなったおとめ座スピカは、ギリシア神話の中で、女神アストレアの姿として登場しています。
大神ゼウスと女神テミスの子アストレアは、正義の女神と言われており、天秤と剣を持った姿としてあらわされています。

女神アストレア
出典:http://astroconscious.blog52.fc2.com/blog-entry-57.html

ギリシア神話で登場する金の時代

ギリシア神話で登場する金の時代の、人々は働かなくても自由に果物を取ったりして、 何の不自由もなく暮らすことができた時代です。
なんだか羨ましい時代です。
ところがずっと金の時代が続いていたわけではなく時代は流れ、現代を象徴する銀の時代へを移り変わっていきます。

銀の時代

銀の時代は、四季の変化が生じ、私達人間は汗を流して自ら食物を作らなければならなくなってしまいました。
まさに今の時代です。
そうなってしまうと、うばいあいが起こり始めます。
不足するのではないかという恐怖や、人よりも多く持って置きたいと思うエゴに支配され、戦争を起こし、地上は醜い争いの場となってしまうのです。
そんなエゴまみれになってしまった人間を見捨てて、神々は一人、また一人と天上界に去ってしまいます。
神様って願い事をなんでも叶えてくれそうなイメージもありますが、意外と無情・・・ですよね。
ギリシャ神話の中の神様や女神たちって、酷いと思えるほどあっさりしていたりします。
そんな中、女神アストレアだけは、人間の可能性を信じて地上に残ってくれるのです。
女神アストレアは、人間達に根気強く正義を教えることで、世界を平和に戻そうと努力するのですが、人間達の争いはとどまるところを知らず、ますますひどくなっていくばかり。
さすがの女神アストレアも呆れ、人間界を見限って天上界に返ってしまいました。
その時の彼女の姿が、このおとめ座になったといわれています。

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タロットカードにも女神アストレアの姿が

この女神アストレアの姿は、タロットカードの8番「正義」というカードの象徴にもなっています。
マルセイユタロットとライダー版とでは番号が違っているのですが、どちらも正義やバランスを象徴するカードです。

  • マルセイユタロットの8番
  • ライダーウェイト版11番
マルセイユタロット正義
主点:ウィキペディア
  • マルセイユタロットの8番
  • ライダーウェイト版11番

スピカと月と木星が大接近

今回スピカと大接近する木星は英語でジュピター。
ジュピターという名前は、明るくかがやく空という意味をもち、色はオレンジ色。
大きな月のシルバーの側にある、オレンジ色の木星とスピカの青のコントラストは壮大というか可愛らしいコントラストを醸し出していました。

まとめと感想

ここでは2月15日から16日にかけて、月と木星に大接近するスピカについてまとめてみました。
次回の大接近は、3月14日の宵から15日の明け方にかけて。
さすがにそとが寒いので、この時期長時間外を眺めておくことはきびしいのですが、夏空よりも澄んで冷たい冬空が大好きです。
2月と3月は、目立った流れ星の観測ができないことと、まだまだ夜の時間が長いので、夜空を見上げながら帰宅する時間ってとっても大切なリセット時間になっています。
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