加藤忠相(ただすけ)代表の介護施設、株式会社あいおいけあは認知症のお年寄りたちの「問題行動」を抑え、穏やかに過ごす介護技術で注目を集めています。
代表の加藤忠相さんは、「利用者がどうすれば活躍できるか」を徹底的に追求し、“型破り”ともいわれるアプローチを実践。
これによって利用者のうち3割以上の要介護度が改善しています。
その極意は、「感情に働きかける」ことによって、認知症のお年寄りたちの底力を引き出すことだそうです。
2016年10月3日のプロフェッショナル仕事の流儀で、この加藤忠相さんの介護施設の様子が放送されました。
ここでは、加藤忠相さんが代表を務める介護施設の『あいおいけあ』やグループホーム結についてや入所費用について知らべてみました。
目次
株式会社あいおいけあ
加藤忠相さんが経営する介護施設は、株式会社あいおいけあという事業所名で、小規模多機能型居宅介護として
- グループホーム「結」
- おたがいさん
- おたがいさんサテライトいどばた
という3つの施設があります。
小規模多機能型居宅介護とは?
在宅で24時間365日の安心に、より近いケアを提供してきた「宅老所」の取り組みを、厚生労働省が着目して制度化したサービスです。介護が必要になっても住み慣れた家や地域で暮らし、家族や親しい人々とともに、小規模で家庭的な雰囲気の中で、お年寄り一人ひとりを尊重したケアを提供します。「通い」を中心に、「宿泊」や「訪問」などの機能を、単なるサービスの組み合わせを提供するのではなく、柔軟で継続したサービス体制とケアマネジメントで提供します。出典:http://www.aoicare.com/facilities_small/
グループホーム「結」
グループホーム「結」では、7人のお年寄りと、看板犬ピッチ(おばあちゃんの連れチワワ)が楽しく暮らしています。
おばあちゃんたちは、庭の野菜が収穫の時期を迎えると、収穫出来るタイミングを毎日伺いながら、最適のタイミングで収穫します。
また、リビングでは、慣れない裁縫をするスタッフかたの「上手にね縫えないから手伝って」の声掛けに、上手に塗ってみせるおばあちゃん。
また、「あら、まだ、やっていたの?それよりもこの本良い本ね!皆で歌わない?」と、縫い物はそっちのけで何人かで歌を歌い出すおばあちゃんたちの光景を見ていると、自立支援とは、手伝うだけではないことに気づきます。
グループホーム「結」の施設案内
・住所:藤沢市亀井野4-12-93
・電話:0466-80-3779(直通)
・入所人数:7名
・URL:http://www.aoicare.com/
入所費用は?
気になる入所費用ですが、ホームページ上では公開されていないようです。
それで、同じ藤沢市にある同規模のグループホームの費用を調べてみたところ、どこもだいたい同じくらいの費用になっているようですから、おおよその目安としてお考えください。
*あくまでも目安なので詳細は直接あいおいけあさんにお問い合わせされてください。
例えば、
【愛の家 グループホーム藤沢遠藤】
・住所:神奈川県藤沢市遠藤3013
・入所費:20万円
・月額14・1万円
【愛の家 グループホーム藤沢長後】
・住所:神奈川県藤沢市長後1346-4
・入所費:20万円
・月額14・1万円
【愛の家 グループホーム藤沢片瀬】
・入所費:20万円
・月額15・1万円
要介護の方の施設利用費(利用者負担1割の場合の目安)
- 要介護1:805円/日
- 要介護2:843円/日
- 要介護3:868円/日
- 要介護4:886円/日
- 要介護5:904円/日
その他料金
- 家賃:80,000円
- 敷金:90:000円
- 保証金:360,000円
- 水道光熱費:20,000円
- 共益費:18,000円
- 食費(おやつ代含む)/日:1,000
大体このような内訳になっているようです。
*ただし、地域や施設独自のサービスなどによって料金は当然変わります。
加藤忠相プロフィール
1974年生まれ。
東北福祉大学社会福祉学部社会教育学科卒業。
大学卒業後に横浜の特別養護老人ホームに就職。
介護現場の現実にショックを受け、3年後退職し平成13年、25歳で株式会社あおいけあを設立。
「グループホーム結」「デイサービスいどばた」の営業をはじめる。平成19年より小規模多機能型居宅介護「おたがいさん」を開始。平成24年11月に「かながわ福祉サービス大賞~福祉の未来を拓く先進事例発表会~」において大賞を受賞。
平成25年10月よりデイサービスを小規模サテライト事業に切り替える。
休日には高校時代の吹奏楽部OB会への参加したり、3人のお子さんとあそんだり、趣味の渓流釣りと充実した日々を送っていらっしゃるようです。
経歴
*2012年第一回かながわ福祉サービス大賞受賞。国際医療福祉大学の大学院社会人コースに通い、年に一度慶應義塾大学で地域を巻き込んだケアを熱く語る。
*20~30代の医療福祉関係者の集い「絆の会」の主催者の1人として、小規模多機能型居宅介護施設による地域活性化に挑む。
介護施設を作った経緯
最初に勤めた老人ホームが、家族が来ない限りは利用者が外出もできないようなところだったそうです。これでは、施設にお年寄りを囲い込んで、『世話になるお年寄り』をつくっているだけだと思い、25歳で独立を決意したそうです。
資金を貯めるために1年間アルバイトをしながら、貸借対照表の見方もパソコンの操作方法も分からないまま必死で書類を作って、「これで失敗したら俺の人生どうなるんだろう」とドキドキしながら1億円近い融資を受けました。
以前の職場の仲間も一緒にやろうと言ってくれたのですが、いざ、「そろそろ辞表出していい?」と言われると人の人生を左右することでもあり、「いいよ!」と言うのがチョー怖かったそうです。
建物は借りたほうが早かったのですが、自分の理想を実現したいと思い、部材から施工会社までこだわって、グループホーム「結」はログハウス風で晴耕雨読の生活をイメージ。
併設するデイサービス施設「いどばた」は村人が集まる庄屋さんの家のイメージ。こうやって加藤忠相さんの理想の介護施設が出来上がりました。
まとめと感想
最近、私の住む福岡でも、空き家をリフォームした、諸運ズウ性のグループホームがあちこちに見受けられます。
施設によって、対象者はお年寄りとは限っていませんが、グループホーム「結」さんと同じように犬を飼ってあったりして、従来の老人ホーム的なイメージとは随分違って、大所帯の家族ようです。
番組でも、加藤忠相(ただすけ)さんをはじめ、おばあちゃんたちへのスタッフの温かい声かけが、見ていて幸せな気持ちにさせてくれました。
人気ブログランキングにも参加しています。よろしければ応援よろしくお願いします!