吉田純子元死刑囚が水曜日放送の「トリハダスクープ」で特集されます。
この事件は、1998年~2002年までに、福岡県久留米市で起きた看護婦連続保険金殺人事件で、すっかり記憶から遠のいてしまっていたのですが、当時は「黒い看護婦」と呼ばれるほど話題性があり書籍やドラマ化されたことでも有名でした。
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ここでは主犯格となった吉田純子のマインドコントロールや事件について、まとめてみました。
目次
マインドコントロールとは?
他人の思想や情報をコントロールし、個人が意思決定する際に、特定の結論へと誘導する技術 を指す概念なのですが、吉田純子は3人に対して「神」と呼ばせるほど強い影響力で支配していたようです。
吉田純子プロフィール
・名前:吉田純子(よしだ じゅんこ)
・生年月日:1959年7月10日
・出身:福岡県柳川市
*学歴:聖マリア看護専門学校(現在の聖マリア学院短期大学)卒業
生い立ちや家族について
吉田純子の父親の職業は、自衛隊員。
定年を待たずに自動車修理の事業に職替えします。
ところが事業はうまく行かず、母親も事業の手伝いと同時に、内職などで家計を支えますが、経済的には厳しいものだったらしく、吉田純子は幼少期から貧困な生活を余儀なくされていたようです。
吉田純子には4つ下の弟がいるのですが、スポーツが得意な弟は母親から可愛がられるのに、純子には厳しくスパルタ教育をされていたようです。
初犯は高校生の時
吉田純子は地元の中学校を卒業したあと、佐賀県の私立佐賀女子高校衛生看護科に入学。
こちらの学校は、現在の偏差値が44とEランク。
最初から看護師を目指していたのかどうかはわかりませんが、吉田純子が自宅から通える範囲には有名な看護学校があり、看護師を目指す人はそこへ進学します。
吉田純子は、成績的にそちらは無理で佐賀女子校に進学したと思われます。
ここで、妊娠したという嘘をつき、周りからお金を集めた詐欺として2ヶ月間の停学処分をうけているのですが、この時の年齢が18才。
これが、吉田純子の初犯になります。
高校卒業後は、聖マリア看護専門学校(現・聖マリア学院短期大学)へ入学。
ここで、今回の事件のメンバーと知り合いました。
- 池上和子
- 石井ヒト美
- 堤美由紀
この3名に吉田純子を加えた4人のメンバーです。
吉田純子は、無事に看護学校を卒業し、看護師として働くようになったあと、6才年上の吉田浩次さんと結婚し3人の子供に恵まれ理想的な人生を歩んでいるのかと思いきや、同居していた旦那の家族の資産を狙った行動を繰り返すようになります。
そして、祖父や祖母の土地を相続することに成功。
この成功体験あたりから、悪への自信と確信めいたものを身につけてしまったのでしょう。ターゲットを絞って、保険金を搾取することを計画します。
最初の殺人決行
最初に狙われたのは、看護聖マリア専門学校時代の友人池上和子の旦那の平田栄治さん。
睡眠薬が入ったビールを飲ませ、寝ている間に整脈にカリウム製剤と空気を注射して殺害。
最初は途中で目をさましてしまい失敗におわったので、2日後に再び決行。
この時に入ってきた保険金は3,450万円と言われています。
2度目の決行
2度めの標的は、石井ヒト美の旦那、久門剛さん。
吉田純子は石井ヒト美に、夫が借金トラブルを抱えていて解決するには保険金を得るしかないとマインドコントロール。
急性アルコール中毒での死亡を装うために、睡眠薬で眠らせたあと、吉田純子ら4人はチューブで直接胃袋にアルコールを流し込みました。
ところがなかなか死亡しないために吉田純子はしびれを切らして整脈に空気を注射。
そうすると様態が急変して、救急車で病院に搬送後に死亡が確認されました。
ターゲットに同じ手法で3,300万円を搾取。
3度めの決行は未遂に終わる
3度めにターゲットになったのは、堤美由紀の母親。
自宅に侵入し、インスリンを駐車して眠らせ、絞殺して金品を盗もうとしましたが未遂に終わっています。
事件の発覚
事件が発覚したのは、2001年。
夫を殺してから2年後、石井ヒト美が警察に自首したことで、事件が発覚。
石井ヒト美の今日実に基づいて行われた捜査によって残りの3人を含む全員が逮捕されました。
その後。主犯格の吉田純子について徹底的に調べると、殺人事件を起こす前にも、同僚から500万円をだまし取っていたことが判明し、他にもいくつもの余罪と合わせて、保険金殺害で得たお金は総額2億円相当をだまし取っていたことがわかっています。
4人のその後
- 池上和子は判決を言い渡される前に子宮がんで死亡
- 石井ヒト美に懲役17年
- 堤美由紀に無期懲役
- 吉田純子に死刑判決(2016年に執行)
まとめと感想
吉田純子が 仲間を巻き込んで殺人を犯してまでお金に貪欲だった背景には、幼少期の貧困が原因だったと言われていますが、殺人を犯すほど貧困だったとは考えにくいのです。
ただ、悪意を抱く人物を敵対するのではなく、欲のために身内まで殺してしまう冷淡さはとお金に対する執着に支配されてしまった心の闇を、誰かがもっと早く気づいてあげることはできなかったのかと思ってしまいます。
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