看護師の小山珠美(こやまたまみ)さんが、5月16日のプロフェッショナル仕事の流儀の主人公。
小山珠美さんは、口からの食事をあきらめていた患者の食べる力を次々に回復させるスゴ腕看護師さんです。
ここでは、小山さんのプロフィールや経歴、また摂食嚥下(せっしょくえんげ)関連の医療機関一覧などについて調べてみました。
ます、小山さんが行っていらっしゃる摂食嚥下療法について。
目次
摂食嚥下療法とは?
摂食(せっしょく)=食べる
嚥下(えんげ)=飲み込むこと
私たちは、食べ物を口にする時、口に入れて飲み込むまで、当たり前のように無意識の作業として行っています。
でも、病気や加齢でこの機能がうまく働くなることがあって、たべるという当たり前のことができなくなってしまうのです。
無理に飲み込もうとした時の誤嚥(ごえん)で、食べ物が食道ではなく気管に入っていくことがありますね?
通常は、これも無意識に咳などで、異物を取り出そうとする機能が働いて、健康な時には問題ないことも、病気や加齢でしれも難しくなってしまいます。
小山さんは、この食べる+飲み込むことが難しくなった方に対して、声のかけかた・座り方・食器の使い方などあらゆる角度から食事介助し、患者さんに寄り添ってくれています。
「できないと思わない。できると信じる」とおっしゃる小山さんのプロフィールをみていきましょう。
小山さんのプロフィールと経歴
・年齢:59歳
・1978年国立熊本病院付属看護学校卒業
・神奈川リハビリテ―ション病院厚木看護専門学校
・2005年 愛知県看護協会 認定看護師教育課程「摂食嚥下障害看護」分野 主任教員
・2006年 社会医療法人社団 三思会 東名厚木病院に勤務
・2009年に日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士取得(学会の設立にも関与)
◦2010年、東名厚木病院摂食嚥下療法部課長
・2013年、同部部長
・2014年~2015年3月、法人本部摂食嚥下サポート担当課長
・2015年4月、JA神奈川県厚生連 伊勢原協同病院に勤務。
*NPO法人口から食べる幸せを守る会理事長
摂食嚥下(せっっしょくんげ)に取り組むことになったきっかけ
1995年頃、小山さんは脳卒中専門のリハビリテーション病院で看護師長として仕事をしていました。当時はちょうど胃ろうが普及し始めた時期。口から食べられる可能性があり、食べたいという希望を持っていても、胃ろうを選択する医療関係者が増えていくことに疑問を持つようになります。
「リハビリ病院だったので、寝たきりで口から食べられない状態で転院してくる患者さんがたくさんいました。胃ろう栄養が普及する前は、後遺症で口に麻痺がある方でも、早く身体を起こして、口腔のケアを行い、口のマッサージをして安全なものから食べさせれば、早く食べられるようになっていたんです。
それなのに“胃ろうのほうがリスクも少ないし、誤嚥性肺炎になったら大変だから”と、簡単に口から食べることを禁止して、患者さんから食べる楽しみを奪ってしまう。“本来はリハビリによって、患者さんの持つ可能性を引き出していくことが私たち看護師の使命のはずだ”と憤りと情けなさを感じていました。過度な医療安全に走るあまり、口から食べさせることをやめさせてしまったことが、ひいては寝たきりを助長させ、食べたいという細やかな希望までも奪ってきたとも言えます」 出典:https://www.kango-roo.com/
このことがきっかけで、同じ考えを持つ医師などとともに、口から食べるためのリハビリを進めてこられています。
NPO法人口から食べる幸せを守る会
この法人は、小山珠美(こやまたまみ)さんが立ち上げ、代表をつとめていらっしゃり
コンセプトは以下のとおりです。
当法人では、口から食べることの幸福感や重要性について普及・啓発活動を行います。また、口から食べることが困難な方への支援も行います。これまで積み重ねてきた口から食べるための支援技術を集積し、人材育成を幅広く行い、未来へ継承していきます。日本中のどこで生活していても、食べたい願いをサポートするための全国ネットワークを構築していきます。そして生きている限り、幸せな気持ちで人々が暮らせる優しい社会への架け橋を目指します!
出典:NPO法人口から食べる幸せを守る会
この法人では、「口から食べること」の大切さを啓発する事業として全国各地で講演のほか、シンポジウムを主体とした研修会や臨床現場で摂食嚥下の実技指導を実践できる人材の育成を目的としてセミナーも開催されています。
摂食嚥下関連医療機関一覧
日本全国に、摂食嚥下(せっしょくえんげ)をサポートしてくれる病院がありました。
摂食嚥下関連医療機関一覧
関連書籍
書籍も出版されていました。
口から食べる幸せをサポートする包括的スキル: KTバランスチャートの活用と支援 新品価格 |
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まとめと感想
ご本人の意向で、病院や施設ではなくご自宅での介護を望んでいらっしゃる方が大勢です。
美味しい食事の1つに、ご家族と過ごす時間というものの影響はとても大きいとおもうのです。
できれば、ご家族がこういったスキルを身につけて、安心できる家族からの食事のケアを受けることができれば、よりいっそう食事が端子玖、おいしいものに変わるのかな、とおもいます。
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