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『多頭飼育崩壊』という言葉をご存知ですか?
空前のペットブームといわれる現在、その陰で、過剰に繁殖したペットによって生活が破たんすることで、その現場では、家の壁やふすまがボロボロにされ、家族の団らんの場が奪われています。
きよし
11月15日のクローズアップ現代では『多頭飼育崩壊』に陥ってしまった家庭に密着したドキュメンタリーが放送されるのですが、さすがにその映像は衝撃的すぎました。
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多頭飼育崩壊について

多頭飼育崩壊は、年に数回ニュースでも報道されています。
殆どの場合は、ずさんな飼い方をしたために異常繁殖を繰り返し、飼育不可能な状況に陥ってしまうことが原因す。
その現場では、糞尿が垂れ流しにされ、エサも満足に与えられないペットたちは、目も当てられないような惨状が広がっている場合もあります。
悪臭や鳴き声が、近隣の住民に迷惑をかけてしまうことがきっかけで、近所から通報されてボランティアが介入することもありますし、飼い主さんの高齢化や体調不良から飼育困難になり、飼い主さん自身がボランティア団体にSOSを発する場合もあります。

二次崩壊

最近では、個人ボランティアの方が、『二次崩壊』を起こしてしまうケースも見受けられます。
数年前までは、飼い主の身勝手な都合で、飼育困難になったペットたちは簡単に「保健所」と呼ばれる「動物愛護センター」に持ち込まれていました。
ところが近年は、各自治体が殺処分ゼロを目指す試みから、飼い主によるペットの持ち込みや野良猫に関しても安易な殺処分は行われなくなっています。
そのために、民間のボランティア団体が、一時保護⇒里親さんを探すというケースが多いのですが、その飼育費用は僅かな寄付のほかは自腹の場合がほとんどです。
短い期間の保護中に、妊娠、出産してしまう場合もあり、あっという間に数が増えてしまいます。
クローズアップ現代で放送されていた『多頭飼育崩壊』に陥った、ご年配の方は「(避妊・去勢)手術がかわいそうだから」という理由であっという間に増えてしまったケースのようでした。
また、手術費用の工面ができない場合も多くあります。
私の住む福岡市でも、一昨年辺りから殺処分ゼロをめざすという理由で、飼い主からのペット持込みは受け付けてもらえなくなっていますし、野良猫に関しても、引き取ってもらえなくなっています。
その代わりに、市と獣医師会の助成により、正式な手続きを踏むことによって避妊・去勢手術代が補助される仕組みができあがっています。

さくらねこ

外で暮らしている野良猫に関しては、地域ぐるみで1代に限って面倒をみる「地域猫」というシステムもひろがってきています。
一旦保護して、避妊・去勢をすませて、その証としてメスは左耳を、オスは右耳をV字にカットして元いた場所に放します。
そのV字にカットされた耳の形が桜の花びらに似ていることから、その子たちのことは「さくらねこ」とよばれ、お世話をしている人がいるという証です。
手術時にマイクロチップを挿入する場合もあります。
きょうこちゃん

まとめと感想

多頭飼育崩壊の話題からは大きくハズレてしまいましたが、もちお住い近くで、耳をカットした猫達を見かけたら、毛嫌いするのではなく、是非暖かく見守っていただきたいと思います。
ゴミをあさったり、迷惑な行為を行わないように、面倒を見ている方がいるのです。
公園などでの安易な餌やりの結果が、不幸な寝野良猫たちを増やす原因にもなっています。
「お腹をすかせてかわいそうだから」と安易に餌を与えるだけではなく、その子達にしてあげなければいけないことは何なのか、考えてあげてほしいと思います。
各地域に、いくつものボランティア団体の方がいらっしゃるはずです。
かわいそうそうだから、と餌を与える前に、そういう方に連絡してほしいし、子猫がかわいくて連れ帰りたいと思ったときにもそいうい方に相談してほしいと思います。
どんなに小さくても、私達と同じ命を持った生き物たち。
喜びも悲しみも同じように感じ感じています。
私達一人ひとりが、面倒を見られる範囲にも限界がありますから。
ボランティア活動をされている方々の様子が紹介されたページです。

⇒ いぬのきもちねこのきもち

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