内視鏡医の大圃研(おおはたけん)先生が、5月15日の情熱大陸の主人公。
大圃研(おおはたけん)先生は、大腸がんの内視鏡治療症例数日本一の実績をもち、外科手術に代わる新しい治療法として注目されている内視鏡治療法ESD(=内視鏡的粘膜下層剥離術)の第一人者です。
通常ならば専門が分かれる「胃・食道・大腸」の3つの治療を一人で難なくこなし、3時間かかる手術も30分ほどで終えるほどです。
このページでは、注目のESD(=内視鏡的粘膜下層剥離術)について、入院期間や治療費について、そして大圃研(おおはたけん)先生のプロフィールについて調べてみました。
奥さまもとってもステキ!です。
こんな道の領域に挑む、大圃 先生のプロフィールをみていきましょう。
目次
プロフィール
・名前:大圃 研(おおはたけん)
・生まれ:1974年(42歳)
・東京都出身、茨城県育ち
・学歴:日本大学医学部卒業(1998年)
*三代医師の家系に育ち98年日本大学医学部卒業後、医局に属さずにJR東京総合病院に勤務。
*月給2万円時代も経験しながら9年間非常勤として勤務の後、37歳という異例の若さでNTT東日本関東病院内視鏡センター医長に就任。
*彼が率いる「内視鏡部」の大腸ESD症例数は年間日本一。
*現在は熊本県山鹿中央病院顧問医師など多数兼務。
*プライベートは、奥さまと1歳半のお嬢さんがいらっしゃいます。
その奥さまは、西沢希充子さんとおっしゃるネイル業界では超有名なネイリスト!
⇒ネイルサロンキミーシェ
大圃先生と奥さまの結婚式の素敵な写真を見つけました!
医者になったきっかけ
大圃 研先生が育った環境は、祖父と父親が外科医で、祖母もお医者さんという家系で、入院施設のある外科の大きな病院で、みんな消化器外科医をなさっています。
生まれは東京ですが育ちは茨城と、田舎ならではの小さなコミュニティのなかで育ちます。
近所の人たちはみんなうちの病院に通っていたり、親が小学校の校医だったりするので、周りから「将来は、お父さんみたいにお医者さんになるのね」と言われ続けていたそうです。
そこで、小さな子どもがいちいち「なりません!」というわけでもなく、医師になることが当たり前の環境で育ってきたというのが、そもそものきっかけだそうです。
また、子供のころには、水泳選手になりたいと思った時期もあったそうです。
水泳は幼い頃から続けていらして、アジア大会やオリンピックを目指す選手たちと一緒に練習をしたりと、ある程度のレベルまではやっていたそうで、ただ、本当にオリンピックに出られるほどのレベルではなく、中途半端になるのだったら医師を目指したら?と言う風には言われてもいたと。
現在までの経緯
小さいころからお医者さんになるのが、当然のことだと思っていたので、日本大学在学中にはそれほど勉強せずに毎晩飲んだり遊んだりなさっていたそうです。
ただ、卒業前に、実家の病院が外科から入院施設の無い内科に切り替わったので、科医の勉強をしていたのを、急きょ内科に変更したそうです。
そして、ある先生の下で勉強したかったので、医局に戻らない決断をなさるのですが、そのために、内定が決まっていたJR東京総合病院から勤務する2週間前に内定を取り消されてしまいます。
そうはいっても、2週間前ですからどうしようもなく、無給の非常勤として籍を置かせてもらいます。
逆にそのことで、普通の研修医がやること以上の多くの経験を得る事が出来たり、多くの先生や看護師さんたちによくしてもらったそうです。
当時は、月に2万円しかもらえなかったようですが、このころから内視鏡にはまっていったと話されています。
その時に出会ったのが、ESD(=内視鏡的粘膜下層剥離術)です。
ESD(=内視鏡的粘膜下層剥離術)は、1998年に日本で開発された技術で、2000年(26歳)のころから大圃研先生は取り組み始めます。
そのころは、どんなことをやっているのか理解している先生自体が少なかったですし、ましてやそれに携わっていた人は、全国的に見てもほんのわずかで、直属の指導者はいなかったので、自分なりに考えて経験を積んでいかれます。
自分で行った手術を録画したビデオをすり切れるまで見返して、「次はああしよう、こうしよう」ということをずっと考えるんです。
手術後でグッタリしていますから、ビデオを見ながら寝てしまう…なんていうこともざらにありました。当時は技術的に確立されていなかったこともあり、内視鏡手術は5時間以上かかることも珍しくなく、手術のビデオを見るのも大変です。
僕はいま、「消化器内科」というところで働いていますが、内視鏡手術は外科の要素がとても大きいです。テクニックを身につけるためには「どれだけ経験を積むか」が大きなポイント。
たとえば、外科の先生は、手術以外の時間でもいたるところに糸を巻き付けて、糸結びの練習をしているんですよ。
僕は常に手術のことを考えてしまうんです。工事現場で地面掘り返すのを見てても、「あの地面を削り取る動きは、がん除去の手術に何か応用できないか」というように考えたりもしちゃいますね(笑)
出典:http://careergarden.jp/ishi/interview/
10年間研鑽を積み重ねて、37歳の時には日本のESDの第一人者になっていたので、NTT東日本関東病院からオファーが来ます。
一人でやることの限界に気づいていた大圃研先生は、チームの仕事と、後輩、若手の育成のために、37歳という異例の若さで、NTT東日本関東病院内視鏡センター医長に就任。
今後の夢や目標は?
今後の夢や目標は、「人を育てる」ことだそうです。
その理由は、単純に教育に興味があるというよりは、多くの患者さんを救いたい、という想いから。
たとえば、僕が1人で100人の患者さんを救うよりも、僕が100人の医師を育て、その各々が100人ずつ救うことができれば、10,000人の患者さんを救うことができるようになるじゃないですか。
まずはそこまで。それを目標にしてやっているうちに、またその先の目標が見えてくるものだと思っています。漠然とした大きな目標をたてるよりも、そのときそのときで自分ができることをしっかりと果たしていきたいですね。出典:http://careergarden.jp/ishi/interview/
日本におけるがん罹患(らかん)数1位、2位を占める胃がんと大腸がん。
これらの早期がんに対し、従来の開腹手術などの外科手術に代わる新しい治療法として、患者さんへの負担が少なく、治療も短時間で済む画期的な治療法内視鏡治療法ESD(=内視鏡的粘膜下層剥離術)が注目されています。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)とは
ESDとは「内視鏡的粘膜下層剥離術:Endoscopic Submucosal Dissection」の略語です。
まず、消化器官である食道や胃、大腸の壁は、粘膜層、粘膜下層、筋層という3つの層からできています。
そのなかで、がんは粘膜層から発生するため、今までは、消化管の早期癌を内視鏡で治療する場合、病変の下に生理食塩水を注入して盛り上がらせて、スネアと呼ばれるループ状のワイヤーで縛り、高周波で切除する方法が採られてきました。
従来の方法
しかし、切除できるサイズに限界があり(胃では通常2cmまで)、広範囲に拡がる癌では分割して切除しなければならないため、正確ながんの進行度の評価ができないこと、また病理学的に完全に取りきれているか判定することが難く、がんが残ったり、本来は追加手術しなければいけない病変をそのままにしてしまったりすることで再発を招いていました。
一方、ESDは、内視鏡の先から高周波ナイフを出し直視下に癌を残さないよう周囲の正常粘膜ごと切除する方法です。
新しい方法
このESD(=内視鏡的粘膜下層剥離術)は、
・胃が最も早い2006年
・食道が2008年
・大腸は2011年 と、国が認めた保険治療として現在では標準的に行われているために、比較的に全国的な大きな病院では手術が可能なようです。
ESD(=内視鏡的粘膜下層剥離術)の利点は?
まず、第1の利点は、身体的負担が非常に少ないことです。
・外科手術は臓器を周囲のリンパ節と一緒に切除しますが、早期のがんでも特に早期のものはリンパ節転移がほとんどないため、ESDを選択することで局所のみの切除となり、臓器をほぼ温存できます。
入院期間と費用は?
手術費用と入院期間の目安(自己負担金額)は以下の通りです。
*70歳未満の方:3割、70歳以上の方:1割として、医療費+食事代を含めたあくまで目安です。
実際には切除部位の面積が大きくなるほど出血などの合併症の可能性が高くなり、食事の開始が遅めになる傾向があります。
また、病変により日数が延長する可能性もありますが、ほとんどのケースで約2週間で退院が可能です。
*ただし、部位的に術後狭窄(きょうさく=狭くなること)が予想されるケースは引き続き予防的にバルーン拡張を行う場合があるので、1カ月程度かかるケースもあるようです。
費用は高額療養費の対象です。
健康保険や国民健康保険加入者が、同じ月内に同じ医療機関に支払う医療費の自己負担額(食事の費用・自費分は除く)が高額になった場合は、限度額の認定証の交付を受け、入院事務担当者にご提示いただくと、病院窓口での自己負担額が限度額までの金額となります。
なぜ、十二指腸の手術がESDでは難しいのか?
5月15日の情熱大陸では、十二指腸の“ESD”を希望する患者が大圃先生のもとを訪れます。
腸壁わずか1~2ミリの十二指腸はこれまで外科手術しか治療が出来ない分野でしたが、患者さんの容態からして外科手術は行えず内視鏡治療以外の術がなく、未知の領域といえる大手術に挑む姿をカメラが追います。
なぜ、これまで、外科手術しか行えなかったのか?
それは、ESDの手術方式が、粘膜下層に薬剤を注入して切除する方法だからで、その腸壁の厚みがわずか1~2ミリしかないからです。
その薄い壁に穴が開かないように、薄く切り取る!これはまさに神業といえるのかもしれません。
腸壁に穴が開いたら、消化途中の食べ物が、体の中に流れ込んでしまうという大惨事になりかねないのです。
十二指腸癌は、
十二指腸とは、胃と小腸の間にある器官で、消化器系の癌の中では発症率が約0.3~2.9%と最も低いため、どのような原因で発症するのかは現在でもはっきりと解明されていません。
良く言われているのはストレスで、他には、消化器内部にピロリ菌がいる場合やお薬(非ステロイド性抗炎症剤の副作用)が原因となる事もあるようです。
まとめと感想
患者さんをひたすら治すことをライフワークにしているという、大圃 研(おおはたけん)先生は、「生活のための仕事」と割り切るのもひとつの価値観ではあるけれど、好きなことをしてどんどん物事を突き詰めていけたほうが人生楽しいからと、内視鏡を極めて来られています。
こういう風に、好きと仕事が一致して、ライフワークになるほど、情熱を傾けられることに出会えたことは、どんなに幸せだろうとおもいます。
そしてまた、こんな大圃先生に手術してもらえたら、癌なんかあっという間に治ってしまいそうですね。
人気ブログランキングにも参加しています。 応援いただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ
BBX サプリメント