山形の吉田勝信さん(フリーのグラフィックデザイナー)がU-29の主人公。
吉田勝信さんは山形に拠点を置き、吉勝製作所として、パソコンをできるだけ使わず、手作業でチラシやポスター、店のロゴなどを制作しています。
そして、そんな吉田さんにデザインのヒントを与えてくれる師匠は、手仕事でほうきや縄を作り出す地元のお年寄りたち。
ここでは、吉勝製作所の吉田勝信さんのプロフィールや経歴についてまとめています。
吉田勝信さんプロフィール
- 名前:吉田勝信(よしだかつのぶ)
- 生まれ:1987年、東京都・新宿区
- 幼少期は奄美大島で育ち、その後仙台へ。
- 東北芸術工科大学入学入学と同時に山形へ。
- 現在は現在は家業である「台所草木染結工房」のブランディングや、山形県・川西町のデザインワークなど、さまざまな業種に渡りコンセプト構築からビジュアル作りまで、デザイナーとして携わる
吉田さんの拠点は山形ですが、山形・仙台・東京を移動しながら、企画のプロジェクトからデザインまで幅広く手がけます。
里山の自然にある素材を生かし、美しい道具を作り出すお年寄りたちの技を、吉田さんは自分のデザインに取り入れて、
地元、山形県川西町の物産品のパッケージだったり
同じく、川西町で2月に行われた「春待ち市と音楽祭」というイベントのポスターだったり。
2014年に行われた東北芸術大学主催の芸術祭「山形ビエンナーレ」の企画イベントで行われた「BARミチノオク」の看板も。
これらは、プロジェクトに関わりながらデザインを決めていっています。
仕事のポリシーや進め方
そんな、吉田勝信さんは、東北芸術工科大学の美術史・文化財保存修復学科の卒業で、デザインとはもともとちょっと違ったベースをお持ちなんです。
専門的にグラフィックデザインの勉強をしてきたわけではないので、毎回作りながら覚えていった感じだそうで、、デザインという言葉の意味がよくわからないそうです(笑)。
形あるものを造ることはデザイン。
どこか一箇所を目立たせることもデザイン。
コミュニティを作ることもデザイン、イノベーションもデザインと、どんどん言葉も意味ふえていきます。
言葉や表面をつくること、思想の根本をつくること、人との関係性をつくること、すべてがデザインで、その状況ごとに応じて直訳していくのですが、直訳だからうっすら輪郭は掴めていても、芯がつかめていない。
話す相手も分かったような分からないような感じになると、しばらく続く押し問答がわずらわしく思ってしまうそうで、デザインって言葉をあまり使いたくなくなったそうです。
でも、その中で仕事をしていると、反対にこの「よくわからない」得体の知れない感じや、それにまつわる押し問答がデザインの性質なのかも知れないと思い始めて、わからないから、相手にどう伝えるか言葉を変え続けて、意志を伝えるためにコミュニケーションをとり続け、試行錯誤を続けていく過程。
デザインというからっぽの言葉の中に何を注ぎ込めるのかが、おもしろいと感じるそうです。
吉田さんのこれからのビジョン
フェイスブックによると、今月にご結婚なさっていて、来月5月に祝宴が計画されているようです。
自然の近くに暮らしているからと言って、単にその環境をモチーフにモノづくりがしたいとは思っているわけではなく、藁を編んだり、木の皮で籠を作ったり、手を動かすことで形づくられる民芸や民具と呼ばれたりもしている生活の消耗品ってすごく歴史も長いし普遍的なものづくりです。
山に入って当たり前に山菜やきのこが採れるようになることも同じですけど、そういう人の近くにいたり、そこに自分も身を置いていれば、おのずとこの土地でやっていくことが見えてきて、それを表現につなげていきたいそうです。
体や手を動かしながら形にしていくことの美しさとか心地よさみたいなものを、グラフィックの領域としてやってみたいと。
川西町の玉庭地区で里山再生事業という動きがあって、その中で始まった自伐式林業にも関わっていらっしゃり、室内にこもって黙々と作業をこなすイメージのデザインと、吉田さんのデザインとは全く違ったものが根っこにあるようです。
吉田さんと師匠の地元のお年寄り。
おふたりとも、凄く笑顔がステキですね!
まとめと感想
ここでは、U-29で放送された、山形のデザイナー吉田勝信さん(吉勝製作所)について、プロフィールや経歴をまとめています。
デザイン、というとパソコンを駆使したテクニカルなものをイメージしていたのですが、自然の中から題材やヒントを得て形にする昔ながらの方法、元型を、吉田さんは守っていらっしゃるのですね。
地元の師匠(お年寄り)から学ぶ姿は、吉田さんだけじゃなく、教える側の師匠も凄く楽しそうです。
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