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三重県九鬼町(くきちょう)の網干場(あばば)食堂が人生の楽園に


三重県尾鷲市九鬼町(くきちょう)で唯一の食堂、網干場(あばば)食堂を町内会の仲間と共に手伝うの川上修史(かわかみしゅうし)さん(65歳)と奥さまの里美(さとみ)さん(62歳)が4/9日の人生の楽園の主人公。

三重県尾鷲市九鬼町(くきちょう)は、ブリ大敷網漁が盛んな漁師町。
かつてはブリの水揚げで栄え、30数年は1,000人いた人口は近年減り付け、6年前には食事ができる店が一軒もなくなってしまいました。
大阪の繊維メーカーで、忙しい毎日を送っていた川上さんは、いつかは故郷・九鬼町に戻りたいと思い、奥さまにもにも気持ちよく移住してもらうために、定年前に、1年かけて築100年以上の実家をリフォーム。
そして定年を迎えた2010年、ご夫婦で九鬼町に移住し、小さな漁港の町で田舎暮らしが始まります。
移住後は、好きな釣りをしたり、のんびりと日々の暮らしを楽しんでいたのですが、毎年15人くらいずつ人口が減少していく現実を知った川上さんは「自分の故郷がなくなってしまうのではないか」と思い始めます。
ちょうどそんな時、尾鷲市と九鬼町が地域おこし事業の一環として企画した地域おこし協力隊事業で、2014年の9月に東京出身の豊田宙也さんが九鬼町に赴任してきました。

まちおこしについていろいろ話し合うなかで、町の人が気軽に集まれる場所がほしいとのことで、かつて喫茶・スナックとして営業していた店舗を改装し、地域の交流拠点として食堂を作ることを計画。
川上さんは、彼に協力するため仲間に声をかけ、店舗の内装を手伝うなど、町に活気を取り戻すための活動を始めました。
そして、2015年5月、土日限定の食堂『網干場(あばば)』がオープンしたのです。
出典:http://otonamie.jp/?p=11105

目の前は海!
出典:ttps://www.facebook.com/kuki204.ababa/

店内からの眺めも最高で、小林聡美さんが「いらっしゃいませ」って接客してくださりそうな雰囲気です。
出典:http://tabelog.com/

店名の「網干場(あばば)」の由来は?
店名の「網干場(あばば)」とは、町内の磯にある広場のことで、かつては漁網を干し、九鬼小学校があったころは遠足の場所でもありました。
魚を呼び込む定置網のように、多くの人に来てほしいという願いを込めて命名されたそうです。
現在のところ、営業は土 ・ 日の 11:00 ~ 14:00のみで、町内の女性が中心になって、接客や調理、洗い場などを役割分担しながら働いていらっしゃいます。
歩いて1分の漁港で買い付けた、活きのいい魚の種類によって、その日のメニューが決められています。
人気メニューはやはり、大敷網のおまかせお造り定食 ( 1,000円)
新鮮なお魚をお刺身でいただくことほど、贅沢なことはありませんものね。
出典:http://tabelog.com/

網干場(あばば)食堂のお店情報

・網干場(あばば)
・住所:尾鷲市九鬼町204
・電話:080-2632-8163
・Facebookページ ⇒ https://www.facebook.com/kukicho/
・営業:土 ・ 日 11:00 ~ 14:00 食堂として営業
・定食メニュー(土・日限定)
・大敷網のおまかせお造り定食 ・・・ 1,000円
・おさかなのミックスフライ定食 ・・・1,000円
*ちなみに水~金の10:00~15:00は、地域おこし協力隊の豊田さんが珈琲専門店として営業なさっているようです。(食事はありません)

地域おこし協力隊とは?

大都市圏から過疎地域に生活拠点を移して地域おこし活動をしながら、定住を図る取り組み。
総務省が2009年度から始め、自治体の募集経費(上限200万円)や隊員1人あたりの活動経費(同400万円)などを支援する。
自治体の受け入れ人数に制限はなく、協力隊員は年々増えている。
14年度は444自治体で計1511人が活動した。
隊員の約8割が20~30代。
任期はおおむね1年以上3年以下。
約6割が任期終了後もその地域に定住している。
都内では今年度から檜原村のほか、離島の大島町、神津島村が受け入れている。
(2016-03-07 朝日新聞 朝刊 東京四域・1地方)

まとめと感想

若い方の就職難が続くとともに、田舎暮らしを希望している方たちも意外に多いようです。
こういう制度を利用して、地域活性化のお手伝いを職種として選ぶのも悪くないな、と思ったのでした。
彼女も、地域おこし協力隊として、地域の活性化と共に自分のやりたいことの夢をかなえた一人です。
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獣医師谷川ももこさん(鳥獣害対策スペシャリスト):人生デザインU−29
 
 
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