今年2016年に3回めとなる『全国高校生手話パフォーマンス甲子園』が9月25日に今年も鳥取県で開催されます。
佳子さまは、おととしの第1回から毎年、大会に出席なさっていて、9月25日の開会式でも例年通り、お言葉を述べられることになっています。
佳子さまは、聴覚障害者団体の役員などから手話を学んでいらっしゃり、こちらの写真は、去年「第2回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」で手話を交えてお言葉を述べられたときのものです。
今年は、どんなお言葉を述べられるのか楽しみです。
全国高校生手話パフォーマンス甲子園とは、全国の高校生が手話を取り入れた演劇や、ダンスなどの出来栄えを競う大会で、出場校はろう学校とは限りません。
福岡から出場する福岡県立三井高校(みいこうこう)も普通科がメインになった一般の高校です。
ここでは、『第3回全国高校生手話パフォーマンス甲子園』に出場する高校のまとめと、実は比較的最近までろう学校での手話が禁止されていた秘密についてまとめています。
パフォーマンス甲子園の目的は
ろう者と聞こえる人が互いを理解し共生することができる社会を築く「鳥取県手話言語条例」の理念を実現するために、全国の高校生が手話を使った様々なパフォーマンスを繰り広げる場をつくり、発信することにより、多くの人に手話を身近なものとして理解してもらうとともに、手話とパフォーマンスを通じた交流の推進及び地域の活性化に寄与することを目的に、鳥取県で開催する。出典:http://www.pref.tottori.lg.jp/
鳥取県で開催される理由
鳥取県は、ろう者と聞こえる人がお互いを理解し共生する社会を築くため、平成25年10月に全国初の「手話言語条例」を制定しました。
この条例の理念に基づき、手話の普及や手話を通じた交流の推進、地域の活性化を図ることを目的として、全国の高校生が手話を使って様々なパフォーマンスを繰り広げ、その表現力を競う「手話パフォーマンス甲子園」は毎年鳥取県で開かれているのです。
パフォーマンス甲子園出場校
パフォーマンス甲子園に出場する20校は、参加申込みのあった61チーム(65校)の中から予選をかちむいて選ばれた20校で、今回で3回連続で出場する高校もいます。
・北海道:石狩翔陽高等学校(3回目)
・東京都:中央ろう学校(初)
・東京都:大泉桜高等学校(3回目)
・東京都:立川ろう学校 (初)
・神奈川県:横浜南陵高等学校(初)
・石川県:田鶴浜高等学校(3回目)第1回優勝 第2回審査員特別賞
・山梨県:身延山高等学校 (2回目)
・愛知県:岡崎東高等学校(初)
・愛知県:杏和高等学校(2回目)
・京都府:京都府立聾学校(2回目)
・京都府:京都八幡高等学校南キャンパス(初)
・大阪府:松原高等学校 3回目(奈良県)
・奈良県:奈良県立ろう学校(3回目)第1回審査員特別賞 第2回優勝
・奈良県:聖心学園中等教育学校(初)
・鳥取県:鳥取城北高等学校(2回目)*第1回準優勝
・鳥取県:鳥取聾学校(3回目)
・鳥取県:米子高等学校(初)
・鳥取県:境港総合技術高等学校(3回目)
・福岡県:三井高等学校(3回目)
・熊本県:熊本聾学校(2回目)
・沖縄県:真和志高等学校(3回目)
石川県の田鶴浜高等学校や、奈良県の奈良県立ろう学校は強いですね。
ろう学校で手話が禁止されていた時代があった
実は、ろう学校なのに、がっこうないで手話が禁止冴えていた歴史があり、先生方も手話を使えない戦士が教壇に立っていらっしゃった時代がありました。
その理由は、読み書きがちゃんと出来る卒業生を就職させようとしても、雇い主は、ろう者への偏見や、筆談でしかコミュニケーションが取れないような人を中々雇用しようとはしなかったことが原因です。
そんな時代に、聾学校の先生の中で、この子達をどうにか出来ないか?
喉に障害は無いはずだから、しゃべらせる事により社会に受け入れられる生徒を育てられないだろうか? と考えた先生がいました。
そしてその当時、欧米では、話している人の唇を見る事により、話し言葉を読み取り その口形をまねして、本人にも声を出させる、視話法の研究が盛んで、その手法を日本にも取り入れたのが現在の口話法の始りです。
ところが、1880年のイタリアのミラノで開かれた第2回ろう教育者会議では、手話法は口話法より劣っていると口話法が採択されてしまったのです。
それをきっかけに、世界のろう学校では手話を禁止し口話法へと変わっていき、日本でも口話法が主流となり、多くのろう学校で手話は口話の習得の邪魔になると禁止されるようになりました。
詳しくは、下記記事を御覧ください。
秋篠宮佳子さまなど皇室の方々もお使いになり、話題を呼ぶ手話。ところが、長い間手話の使用が禁止されていたという事実が分かってきました。ここでは、手話の使用が禁止されていた理由についてまとめてみました。 聾(ろう)学校で手話の使用が禁止されていた理由とは? - リバティ |
まとめと感想
この大会では、ろう学校だけではなく、一般の高校も一緒に甲子園の参加することができます。
普通の健常者は、ろう者との交流が殆どないのが現状かもしれません。
手話を通して、高校生のうちから違和感なくお互いを理解することが未来のろう者と聞こえる人が互いを理解し共生することができる社会につながって行くのですよね。
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ボディにきび
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