小林麻央(こばやしまお)さんが進行性の乳がんであるとの記者会見が、ご主人の歌舞伎俳優市川海老蔵(38)さんによって開かれました。
小林麻央1年8カ月前から乳がん、海老蔵「深刻」
歌舞伎俳優市川海老蔵(38)の妻で、フリーアナウンサーの小林麻央(33)が進行性のがんを患い、極秘入院しているとの一部報道について9日、海老蔵が都内で会見した。
海老蔵は「単刀直入にいうと乳がんですね。1年8カ月ほど前にわかりました。人間ドックを受け、何回か診断を受けた。かなりのスピードで進行していると言われた。抗がん剤治療をしている」と語り、妻の麻央が進行性の乳がんであることを認めた。症状については「ステージについては、すべて聞いてはいますが…。深刻だということをご理解いただければ。深刻なので、これだけ時間がかかっているということ」と明かした。
また「誰よりも本人が一番つらいと思う。元気になりたいという気持ちと、小さい子どものそばにいられないという気持ち。私には計り知れないつらさと戦っていると思う」と麻央の心中を思いやった。
出典:http://www.nikkansports.com/
今回の記者会見では、具体的な症状や癌のステージについては語られなかったのですが、深刻な状況ということで、世間が思っている以上に深刻なのかもしれません。
ここでは、癌のステージや生存率について調べてみました。
目次
癌(がん)のステージとは?
癌(がん)のステージとは、どのくらい癌(がん)が進行しているのかという進行度合を意味しています。
そしてそのステージは、ステージ0からI→II→III→IVとあり、ステージIVが最も進行している(悪い)ということになります。
がんのステージの判定について
ステージの判定は
1.周りに直接広がる=浸潤(しんじゅん)
2.リンパ節への転移の有無
3.他の臓器への転移
と、3つの基準を元に分類され、そして分類される癌(がん)のステージは、がんの種類によっても若干、ステージ分類の仕方は異なってくるようですが、基本的には以下のとおりです。
【ステージ0】
がん細胞が粘膜内(上皮細胞内)にとどまっており、リンパ節に転移はしていない。
【ステージI】
がんの腫瘍が少し広がっているが筋肉の層まででとどまっており、リンパ節に転移はしていない。
【ステージII】
リンパ節に転移はしていないが、筋肉の層を超えて少し浸潤(広がること)している。または、がんの腫瘍は広がっていないが、リンパ節に少し転移している。
【ステージIII】 ← このステージまで手術が可能
がんの腫瘍が浸潤しており、リンパ節転移もみられる。
【ステージIV】 ← 手術不可能
がんがはじめにできた原発部位を超えて、離れた他の臓器へ転移している。
癌(がん)のステージがI期の場合は、ほとんどの5年生存率は80~90%と非常に高くいのですが、進行して、III期やIV期になると5年生存率は大きく下がります。
リンパ節への転移の有無が、ステージIとIIを分けるキーワードとなり、遠くのリンパ節まで転移があれば、それだけ全身が犯されている確率は高くなります。
リンパ管は、動脈とほぼ並行して全身を走っているのですが、その働きは、
・病原菌や毒素を撃退
・老廃物を運ぶ
・栄養分を運ぶ
という3つが主です。
運ばれた上記のもろもろは、リンパ節に集まってろ過され、ろ過されたリンパ液は再び全身をめぐっていくことになります。
ところが、全身をめぐって撃退されなかったがん細胞がリンパ節に集まって、そこで増殖してしまった場合、退治できなかったがん細胞は、リンパ液に乗って再び全身をめぐって別のリンパ節にたどり着いてしまって、そこでも増殖ということになってしまうのです。
乳がんの場合の生存率は?
一般的に、乳がんや子宮がんといった女性特有の場所にできる癌は、発見が早ければ大事に至ることはすくなくなります。
女性特有の臓器、これは直接生命にかかわる臓器ではありませんから、極端な話、なくても生命に危機を及ぼすことはないに等しいからです。
胃や腸はなくては生命維持できませんが。
小林麻央さんのがんの程度はわかりませんが、進行性であるということから、リンパ節への転移があるものだと推測されます。
だからといって、希望がないわけではなく、5年実測生存率(%)と 5年相対生存率(%)をみてみると、以下のとおりです。
ただ、リンパ節の転移が数箇所に及んでいるとするならば、ステージごとの生存率は、乳がんの適用範囲ではなくなります。
女優の樹木希林さんがおっしゃる「私は全身がんだから」というそれと同じになってしまうのです。
それでも、樹木希林さんはお元気です。
小林麻央さんのステージは?
ご主人の歌舞伎俳優市川海老蔵(38)さんによると、小林麻央さんは、「現在は、抗がん剤の治療中で、手術をする方向に向かって治療している」とのことなので、もっともステージが進んでいるとしてもⅢまでだと推測できます。
Ⅲ期は、しこりが大きくなっていたり、リンパ節同士が癒着し合っていたりしている状態ですが、リンパ節ごと手術で取り除くことが可能なギリギリのステージです。
生存率も手術ができるステージか?できないステージか?によって大きく変わってきますので、全身にがん細胞が回ってしまう前にある程度小さくして、手術で取り除く範囲を最小限にすることによって、身体への負担を減らそうとしているのだろうと思われます。
Ⅳ期になると、骨や肺、肝臓などに遠隔転移している場合のことを指すので、手術で取り除くことは不可能な広範囲になり、治療は、ホルモン療法や化学療法、放射線治療、緩和ケアなどが中心になります。
乳がんになる原因
乳がんは女性ホルモンとの関係が強いため、女性のがんの中で最も患者数の多い病気で、日本人女性の12人に1人がかかり、国立がん研究センターの推計では、2015年に乳がんと診断された人は約9万人にのぼるようです。
2005年には約4万8000人だったのに対し、10年でほぼ倍にまで増えていることになっています。
年齢別に見ると、30代から増加し始め、40代後半から50代前半でピークを迎えて、その後は、女性ホルモンの減少に比例して、乳がんにかかる確率も減少していきます。
30歳になってまもない時期の小林麻央さんのケースは、稀な例ともいえるのですが・・・
乳がんにかかる要因
女性であれば、誰でも乳がんになる可能性のある癌なのですが、罹患(りかん)リスクが高くなる要因は、以下の10項目のうち当てはまる項目が多いほ、乳がんにかかる確立が高まります。
1.初潮が早い(11歳以下)
2.閉経が遅い(54歳以上)
3.初産年齢が高い(30歳以上)
4.妊娠・出産歴がない
5.授乳歴がない
6.祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる
7.肥満度が高い(閉経後)
8.喫煙している
9.大量に飲酒する習慣がある
10.運動不足
ただ、女性という身体を持って生まれた以上、上手に女性ホルモンと付き合っていくしかないわけで、女性ホルモンが激減する閉経後は、また違ったリスクに身体をさらすことにもなるのです(動脈硬化など)。
日々、生産されているとも言われるがん細胞ですが、これを上手にやっつけていれば重篤には至らないのですが、心身のストレスや日常の生活習慣の乱れなどで、免疫力が低下して、がん細胞をやっつける力が低下してしまうことが1番の原因なのかもしれません。
小林麻央さんプロフィール
・名前:小林麻央(こばやしまお)
・生年月日: 1982年7月21日 (33歳)
・生まれ: 新潟県 小千谷市
・身長: 164 cm
・配偶者: 十一代目 市川 海老蔵 (2010年から)
・姉妹: 小林 麻耶(姉でフリーアナウンサー)
・お子さま: 堀越 麗禾(れいか)、 堀越 勧玄(かんげん)
まとめと感想
若いから、癌の進行が早いというのは正解です。
でも若いからこそ、病巣をある程度取り除いて、そのあとに上手に免疫力を上げていくことができれば、がん細胞の増殖を上回る戦う力が勝れば、時間はかかっても元の体に戻れる可能性は十分にあるのです。
小林さん自身や、周りのみんながあきらめてしまうことが1番危険だと思っています。
癌の治療に関しては、日々進化している状況ですから、お元気な姿をまたテレビで拝見できることに期待したいと思います。
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