京都のチョコレート店「ダリケー」の吉野慶一社長が、3月22日のガイヤの夜明けの主人公。
ダリケー(Dari K)はインドネシアのカカオを使ったチョコレート専門店で、ダリケーという店名の由来は、
「スラウェシ島から。京都から。カカオの可能性を世界に発信する」という、吉野社長の熱い思いが込められた名前だったのです。
ダリケーの名前の由来
約18,000もの島嶼が点在するインドネシア。
その中でも全生産量の7割以上は、バリ島とフィリピンの間に位置するスラウェシ島で生産されています。
吉野社長は、スラウェシ島のカカオ生産を変革することによって、チョコレート市場のあり方を変えていきたいと考えています。
Dari はインドネシア語で「~から」という意味だそうです。
また、スラウェシ島を地図で確認すると、アルファベットの「K」の形をしています。
つまり、Dari Kという社名には「スラウェシ島から、カカオを通じて世界を変える」という吉野社長の理念が込められた店名なのです。
吉野 慶一さんプロフィール
・名前:吉野慶一(よしのけいいち)
・1981年栃木県生まれ(現在33歳)
・慶應義塾大学(経済学)、京都大学大学院(飛び級・アジア地域研究修士号)、
・オックスフォード大学大学院(比較社会政策修士号)卒業
・モルガン・スタンレー証券株式会社入社。
・投資銀行本部でM&Aを中心とするアナリスト業務に従事
・ スピードウェル株式会社(投資顧問/ヘッジファンド)にて日本・アジア株のアナリスト
・統計情報研究開発センターでの研究員を経て、2011年3月Dari K株式会社を設立
*海外渡航経験約60カ国、英検1級&TOEIC980取得
* 無類のチョコ好き
ダリケーを立ち上げたきっかけ
もともと吉野さんは、超エリートな会社員。
韓国へバックパック旅行をしていた時に、立ち寄ったチョコレート店の壁に貼られていた地図に目がいきます。
カカオの生産国が記されたその地図に、インドネシアのあたりにも生産国の印が付いていたのです。
インドネシアの生産量は、コートジボアールに次いで、なんと世界第2位。
アフリカのガーナが世界第三位。
その時に、吉野慶一社長の頭に疑問が出たそうです。インドネシアって聞いたことないけど?
調べてみると、日本の輸入量は、ガーナが80%、インドネシアが0.3%だったそうなんです。
インドネシアもガーナもほぼ同じ生産量をほこるのに、なぜインドネシアのカカオ豆は日本にほとんど輸入されていないのか?
それは、インドネシアでは、美味しいチョコレートをつくるのに不可欠な「発酵」という工程を行わずにカカオ豆を出荷していたのです。
さらに、生産者は発酵のやり方を知らないばかりでなく、仮に発酵させて質の良い豆を作ったとしても、発酵させていない低品質な豆とほとんど変わらない価格でしか買い取ってもらえないという現実があることも同時に判明しました。
日本の市場が求める品質のカカオをインドネシアで生産していくためには、まずは現地のカカオ農家にカカオ豆を発酵させることでチョコレートにした時の香りが格段に良くなることを理解してもらうことが必要です。
そこで吉野社長は、カカオ農家に対する啓蒙活動に取り組みました。
続いて実際に発酵技術を指導し、さらには発酵させた高品質なカカオ豆を直接買い取ることで彼らの収入環境の改善に励みました。
また同時に、インドネシア産カカオ豆が持つ「発酵していない低品質」なイメージを払拭し、収穫後の適切な発酵により苦味と酸味のバランスの取れた高品質なカカオ豆として世間の認知度を向上させるため、自ら輸入し、そのカカオで作る香り高いチョコレートを世に送り出す。
これがダリケーを立ち上げたきっかけと、現在のチョコレート専門店としての店舗の形で展開されているのでした。
お店の場所は?
現在、ダリケーの店舗は合計3店舗。
【Dari K本店】
〒604-8801京都市中京区今新在家西町22-1F(2011.4月オープン)
【祇園あきしの店】
〒605-0821京都市東山区清井町492-22(2013.10月オープン)
【JR大阪三越伊勢丹店】
〒530-8558大阪市北区梅田3-1-3(2014.1月オープン)
ダリケーの売れ筋商品は?
気になる商品は沢山あって、現在売り切れているものもあります。
私が1番気になったのは、手作りチョコレート・キッド!(2,000円)
はちみつカカオ(1,200円)
純米カカオ酒(1,400円)
ダリケーの商品は通販でのお買い求めが可能です ⇒ http://dari-k.shop-pro.jp/