私達は買われた という衝撃的なタイトルの企画展が今年が8月に東京の新宿区開かれました。
私たちは買われたの企画展に参加したのは、14歳から26歳の24人の女性で、JKビジネスがきっかけだったり、援助交際などの形で『売春』に至った経緯や気持ちを、詳細にまとめ写真とともに展示したものです。
11日間で3千人近い人が訪れたこの企画展はものすごい反響で、ネットでも議論が広がりました。
10月1日のETVでは、写真撮影が始まった去年暮れから彼女たちに密着し、虐待や貧困など“買われる”までに至った背景や気持ち、また今回あえて実態を伝えようとした彼女たちの思いがドキュメンタリーで放送されます。
ここでは、この『私達は買われた』の企画展を見た人の感想や口コミをまとめてみました。
私たちは「買われた」展について
「売春する中高生についてどんなイメージを持っていますか?」と声を上げるのは、売春を経験した女子中高生ら24人。
自分たちが「買われる」に至るまでの背景を知ってもらおうと、自らの経験や心情を作品で表現した展示会で、展示されたのは、性的虐待・性的暴力の経験や売春に至った経緯がつづられたパネルや日記、写真などでした。
家庭や学校で居場所を失い、頼れる人もなく、街やネット空間をさまよった少女たちの貧困や孤立から、暴力や性的搾取に行き着かざるを得なかった彼女たちの悲痛な声が紹介されていました。
たとえば、
家族からの性的虐待を3歳から受け続け、16歳で売春をした女性は、「ハタチまで生きていないと思っていた」と記しています。
展示されていた成人式の写真は、袖からのぞく腕に自傷行為の痕が残た痛々しいものでした。
支援を通して寄付された振り袖を着て、「生きてこられた証しにこの写真を撮った」のだそうです。
他には、
・小学2年生のときに教員から性行為を強要され、家庭内暴力にも苦しんだ女性は、「先生、親、友達、誰に対しても、自分の意見を言えなくなった」とパネルに記し、売春に至った経緯を「友達に言われるがままに、売春した。そのお金は友達のものになった。それでも友達でいたかった」
などもありました。
企画展を見た人の感想は?
他にもTwitterでは、
・「想像していたより壮絶だったけどその現実がそこここに『普通』にあることを知ってほしいしその『異常』に気づいてほしい」
・「一つ一つのパネルを読んで、大人として心苦しいと思いました。セーフティネット(生活保護、児童相談所等)が機能せず、子どもたちの人権(生きる権利、守られる権利、育つ権利)が踏みにじられている」
・「『自分の意思でやってるから自己責任』『何かあっても自業自得』という『神話』を崩すためにも」出典:http://r25.jp/society/00052225/
企画の趣旨やきっかけについて
この企画は、少女たちの自立を支援する一般社団法人「コラボ(Colabo)」などが主催したもので、この団体が支援する、売春経験のある14歳から26歳までの24人が中心となり、およそ10カ月間かけて、開催に至っています。
きっかけは、「売春する中高生に対するイメージが、実態とかけ離れていること」だったから。
「大学生に向けた授業で、『売春する女の子』のイメージを尋ねると、
- 『好きでやっているのでは』
- 『遊ぶ金欲しさだ』
- 『関わりたくない』
といった意見が出たそうです。
その声は、女の子たちの実態とはかけ離れていた」ことから、「買った人が悪いとか、許せないという思いだけではなく、『買われる』に至るまでの背景を知ってほしいとの思いが、この企画展を開催するきっかけでした。
まとめと感想
企画に対しては、趣旨が曖昧である、とか、先のことが考えられた企画ではないとか作品の感想とは別に厳しい声も多数上がっているようでしたが。
警視庁の報告によれば、2014年に児童買春の被害にあったのは中学生や高校生ら462人。同年の児童ポルノ事犯の被害者は1244人。しかし、少女たちへの虐待や不法行為について正確な実態を把握することは難しいとされている。
こういう実態は氷山の一角のはずです。
児童買春の被害者を減らすためには、誰かが実態を正しく発信することが必要なのかもしれませんね。
そして影響力があるのはやはり、経験者。
まだまだ若い少女たちが勇気を出して発信したことについては、大人たちが暖かく見守ってあげる必要があるような気がします。
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