2018年も沢山の流れ星が夜空で天体ショーを繰り広げます。
昨年2017年は、月明かりの影響やお天気の悪さから、残念ながら流れ星はあまり好条件では観測できませんでした。
今年2018年の流れ星は、前半の条件はあまり良くないのですが、11月から12月にかけての澄んだ空はとても賑やかになりそうですよ。
ここではそんな2018年の流星群について、月ごとの流星群の日にちやピーク時間、見るための方向方角や個数についても調べてみました。
目次
1月の流星群
1月4日・しぶんぎ座流星群
しぶんぎ座流星群は、お正月に多くの流れ星を見せてくれる縁起の良い流れ星で、毎年1月1日頃から1月5日頃に活動が活発になり、3日頃に見頃のピークを向えます。
ただ、活発な活動がピークの前後1時間から4時間程度の数時間しか続かない流星群であるために、ピーク(極大)時刻が、昼間になるか夜になるかで年によって当たり外れがある流星群でもあります。
昨年、2017年のしぶんぎ流星群は好条件で観測することができたのですが、2018年は月明かりの関係で観測条件はあまり良くありませんでした。
しかも残念なことも全国的にも曇り空でした。
- 観測条件:△
- 極大時刻:1月4日の開け方5時頃
- 見頃のピーク:1月3日の0:00~4日の開け方5時頃
- 1時間にみえる個数:20個程度
2月の流星群
・目立った流星群の活動はなし
3月の流星群
・目立った流星群の活動はなし
4月の流星群
4月23日・こと座流星群
こと座流星群は、1月のしぶんぎ流星群以来、1年間のうちで2番めの主要な流星群で、かなり昔から記録が残っています。
2018年の月は上弦の細い月なのですが、夜半には沈むので観測条件はここ数年では最高です。
- 観測条件:◎
- 極大時刻:4月23日03時頃
- 見頃のピーク:4月22日深夜~4月23日明け方にかけて
- 方向方角は:西寄りの真上
- 1時間にみえる個数:数個~10個程度
5月の流星群
5月6日・みずがめ座η(エータ)流星群
毎年、GWの終わりごろに極大を迎える、みずがめ座η(エータ)流星群の2018年の観測条件は、残念ながらよくありません。
理由は満月で月つきあかりが強いこととと、極大時刻が夕方なことです。
昨年2016年はまずまずの条件だったのですが、昨年2017年も観測条件はよくありませんでした。
ただし、みずがめ座η流星群の活動自体は、4月末~5月10日頃までと期間が長いのでタイミングが良けれは月明かりのない方向方角で観測することができるかもしれません。
- 観測条件:×
- 極大時刻:5月6日17時頃
- 見頃のピーク:5月6日17時頃/5月7日17時頃
- 1時間にみえる個数:5~10個
また5月9日あたりには『こと座η(エータ)流星群』がピークを迎えます。
ただこの流星群は流星数自体がすくないことと、月明かりの関係で2018年は期待できないようです。
6月の流星群
6月28日・うしかい座流星群
6月は月末にうしかい座流星群が極大を迎えます。
とはいっても、
うしかい座流星群は、1998年と2004年に活発な活動を見せて以来、2018年は突発出現の予想は発表されていないことと、月末の満月と重なって観測条件はよくありません。
出現自体そのものが、まだまだ未確定な流れ星ですがデータ上の極大時刻や見頃のピーク時間をのせておきますね。
- 観測条件:×
- 極大時刻:6月28日01時
- 見頃のピーク:6月28日01時
- 1時間にみえる個数:-
7月の流星群
7月に入るといよいよ流星群観測シーズンです。
7月末からは立て続けに3つの流星群が極大を迎え、26日頃からは、明らかに流星数が増えたと感じます。
3つの流れ星はどれも、21時前後には輻射点が昇り、朝まで観測できるはずなのですが、7月も残念。。。
満月と重なります。
では流星群を1つずつチェックしていきます。
7月28日・りゅう座γ(ガンマ)流星群
2018年では28日21時頃に相当します.
2016年7月28日9時(日本時)頃には、活発な活動を見せたりゅう座γ流星群ですが、2018年はどの程度の出現が見られるかはわかっていません。
満月の月明かりもあり観測はちょっと難しいです。
- 観測条件:×
- 極大:28日21時頃
- 見頃のピーク:28日21時頃
- 1時間にみえる個数:-
7月30日・みずがめ座δ(デルタ)流星群
みずがめ座流星群は4つの群で成り立っており、7月にはそれぞれが極大を迎えるのですが、みずがめ座流星群の主力はδ(デルタ)南群です。
毎年、7月20日頃から活動が活発になるのですが、2018年は満月と重なるので観測条件はよくありません。
- 観測条件:×
- 極大:7月28日
- 見頃のピーク:7月28日前後数日間
- 1時間にみえる個数:-
7月31日・山羊座流星群
やぎ座流星群の数は、1時間に3~5つほどと他の流れ星に比べて物凄く少ないのですが、スピードがゆっくりしていることと、流れの途中で爆発(火球)する可能性がある流れ星なので、タイミングが良ければとってもわかりやすい流れ星です。
ただ、28日に極大を迎える2018年の今年は、28日に極大を迎えるみずがめ座δ(デルタ)流星群同様、月明かりの影響で、測条件はよくありません。
昨年2017年は、まずまずの観測条件だったのですがお天気がよくありませんでした。
来年2019年は、好条件で観測できますから来年以降に期待したほうが良さそうです。
- 観測条件:×
- 極大:7月31日
- 見頃のピーク時間:7月31日
- 1時間にみえる個数:3~5個
8月の流星群
8月13日・ペルセウス流星群
ペルセウス流星群といえば、夏の流星群の代表!
2016年は最高の観測条件で、タイミングが良ければ15分に2つか3つ観測された流星群です。
昨年2017年は、あまり良い条件ではありませんでしたが、2018年の観測条件はかなり良いです。
2018年のペルセウス流星群の極大時刻は日が昇った後ですが、1時間あたりの出現個数が多いことと、新月で月明かりの影響を受けないからです。
また、ロングエコーが観察されやすい流れ星なので、ゆっくりと流れる様子が肉眼ではっきり観測できるのが観測しやすい条件にもなっています。
- 観測条件:◯
- 極大:8月13日10:00
- 見頃のピーク:8月13日:0:00~夜明け/8月12日:0:00~夜明け
- 方向方角:北西⇒北⇒北東
- 1時間にみえる個数:20個程度
9月の流星群
- 目立った流星群の活動はなし
ただし、2016年には、
- 9月ペルセウス座ε流星群
- エリダヌス座ε流星群
と思われる流星群も観測されているのですがはっきりとしていません。
また9月末に、ろくぶんぎ座流星群が観測される年がありますが、活動自体が活発ではないので、期待はできそうにありません。
ちなみにろくぶんぎ座流星群の極大ピークは27日です。
10月の観測展望
10月9日・りゅう座流星群
10月りゅう座流星群がピークを迎えるのですが、2011年と2012年に比較的活発な活動が見られて以降は、活発な活動は観測されていません。
月齢は問題ないのですがもともとの出現数が少ないことと、極大時刻が日中なので条件的にはよくありません。
- 観測条件:×
- 極大:10月9日9:00
- 見頃のピーク:10月9日08時~09時←日中なので観測不可
- 1時間にみえる個数:-
10月21日・オリオン座流星群
10月21日に極大を迎えるオリオン座流星群は、時間的には問題ないのですが、満月近く、総合的にはあまり良い観測条件とはいえません。
また、オリオン座流星群は、2006年~2009年にかけて比較的活発な活動を見せたあとは低調が続いています。
活動そのものは、極大時間の前後数日間は同規模の活動が見られるので、月明かりのない方向を狙ってみても良いかもしれません。
- 観測条件:△
- 極大:10月22日02:00頃
- 見頃のピーク:10月22日0:00~23日明け方まで
- 1時間にみえる個数:10個程度
11月の流星群
11月6日と13日・おうし座流星群
おうし座流星群には北群と南群がありどちらも月明かりの影響は受けにくいまずまずの好条件です。
ゆっくりとしたスピードで流れ、途中ピカッとする火球が観測される流れ星なので、見つけやすいのですが、1時間にみえる個数が少ないために気長に空を眺めておく必要があります。
- 観測条件:◯
- 南群極大:11月 6日←◯
- 北群極大:11月13日←◎
- 方向方角:真上
- 1時間にみえる個数:5個程度
11月18日・しし座流星群
11月のしし座流星群はかなり好条件で観測できる流れ星で期待大です。
2001年には日本を含むアジアで1時間あたり2,000個の大出現を見せた流れ星です。
さすがにその後は、2009年活発な活動を見せたものの、空を見上げるとずっと星が流れているような活動は観測されてはいないのですが、火球が多いので見つけるのは簡単です。
ただ、1時間に観測可能な流れ星自体の数は少ないです。
- 観測条件:◎
- 極大:11月18日07時
- 見頃のピーク:11月17日の夜半~18日明け方にかけて
- 方向方角:真上
- 1時間にみえる個数:5~10個程度
この流星は嬉しいことに何名かの研究者が幾つかの少ピークを予想していますのでお天気と合わせて狙ってみてください。
- 20日07時~09時頃←夜明け前
- 20日16時~18時頃←日暮れ後
12月の観測展望
12月14日・ふたご座流星群
ふたご座流星群は、年間三大流星群のひとつで一晩に見られる流れ星の数としては最大で、2018年は月明かりの心配もそれほどなく好条件で観測できます。
ふたご座流星群の19世紀以前の記録は皆無に等しく、ほとんどの記録は1900年代(20世紀)に入ってからとわからないことのほうが多い神秘的な流れ星です。
2018年の流れ星はこと五足満月と重なってしまうので、ここに来てやっと沢山の流れ星を観測できそうです。
クリスマスも目前で、2018年ものこり2週間足らず。
1年の振り返りと来年の豊富を抱いて、空を眺めたいと思います。
- 観測条件:◯
- 極大:12月14日21:00
- 見頃のピーク:12月14日日没~15日明け方にかけて
- 方向方角:月のない方向
- 1時間にみえる個数:40~100個程度
12月22日~23日・こぐま座流星群
こぐま座流星群は毎年クリスマス時期に見頃のピークを迎えるロマンティックな流れ星です。
小規模な流れ星ながら、2014年と2016年は比較的多めの活動が観測されたのですが、2018年は月明かりの関係で条件はよくありません。
こぐま座流星群の観測条件が最高に整うのは2020年。
2年後のクリスマス時期って誰とどんな風に過ごしているのか?そして誰とどこでこぐま座流星群を観測するのでしょうね。
- 観測条件:△
- 極大時刻:23日06時
- 見頃のピーク:12月23:00~23日明け方まで
- 1時間にみえる個数:5個程度
まとめ
ここでは、2018年の流星群について、日にちやピーク時間、見るための方向方角や1時間にみえる個数についてまとめています。
2018年は、観測条件が整う流れ星は少ないのですが、観測条件の整う流れ星をピックアップしておきますね。
- 4月23日・こと座流星群:◎←最高
- 8月13日・ペルセウス流星群:◯
- 11月6日・おうし座流星群(南群):◯
- 11月13日・おうし座流星群(北群):◎←最高
- 11月18日・しし座流星群:◯
- 12月14日・ふたご座流星群◯
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